欧州委員会が21日に公表した世論調査「ユーロバロメーター」の最新結果で、EU内では若者を中心に頻繁に深酒をする人が多いことが明らかになった。この調査は27カ国の2万6,788人を対象に昨年10月に実施したもの。国別ではアイルランドで深酒をする率が最も高かった。
\お酒を飲む人の割合が最も高かったのはデンマークで93%に上り、以下スウェーデン(90%)、オランダ(88%)の順だった。逆に最も低いのはポルトガルの58%で、イタリア(60%)とハンガリー(64%)がこれに続く。
\1回の飲酒で5杯以上飲む深酒を週に1回以上する人はEU全体では29%だが、アイルランドは44%と最も高く、ルーマニアが39%、オーストリアとドイツが36%となっている。特に15~24歳ではEU全体で4人に1人が週に1回以上の深酒をしていた。ただ毎日飲む人は55歳以上の年齢層で最も多く、定期的な飲酒で肝臓疾患などのリスクが高まることは知っていてもガンを引き起こす可能性があることを知っている人は少なかった。
\EU内では飲酒を認める年齢を18歳としている国が多いが、域内で18歳に統一することを支持する人は89%に上った。16歳から飲酒を認めている国でもオランダで70%、デンマークで76%、ベルギーで80%が18歳未満の飲酒と禁止とすることに賛成した。また飲酒運転については、62%が2時間に2杯を超える飲酒は認めないことを支持しているが、運転する際には飲酒を禁止すべきだと考える人は15%だった。飲酒運転の取り締まりについては、警察による抜き打ち検査に対しては83%、運転する若者に認める飲酒量を厳しくすることに対しては73%がそれぞれ支持を表明している。
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