2010/11/8

総合 –EUウオッチャー

EUが対ルーマニア追加融資に前向き、第4弾・12億ユーロ実行へ

この記事の要約

欧州委員会は1日、リーマンショックに端を発した金融危機で大きな打撃を受けたルーマニアへの追加金融支援の実施に前向きの方針を示した。一定の条件が満たされれば、第4弾として12億ユーロの融資を実行する予定だ。\ EUは昨年2 […]

欧州委員会は1日、リーマンショックに端を発した金融危機で大きな打撃を受けたルーマニアへの追加金融支援の実施に前向きの方針を示した。一定の条件が満たされれば、第4弾として12億ユーロの融資を実行する予定だ。

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EUは昨年2月、金融危機に見舞われたルーマニアに対して、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、欧州復興開発銀行(EBRD)と共同で総額200億ユーロの金融支援を決めた。ルーマニアが財政改善を進めることが実施条件となる。総額200億ユーロの金融支援のうち、EUの負担は50億ユーロ。

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第4弾融資実施の可否を調べるためルーマニアを訪問していた欧州委の視察団は、◇財政赤字を国内総生産(GDP)比4.4%以内に抑えることを盛り込んだ2011年予算の採択◇年金法の改革――といった歳出削減策の進展を条件に、実施するとの意向を表明した。

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