2011/7/18

欧州ビジネスウオッチ

NYSEとの合併、ドイツ取引所株主も承認

この記事の要約

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は14日、NYSEユーロネクストとの合併計画を株主が承認したと発表した。NYSEの株主は7日に承認済みで、合併は大きな山を一つ越えた格好だ。米国とEUの独禁当局が計画を承認す […]

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は14日、NYSEユーロネクストとの合併計画を株主が承認したと発表した。NYSEの株主は7日に承認済みで、合併は大きな山を一つ越えた格好だ。米国とEUの独禁当局が計画を承認すると、世界最大の取引所が誕生する。

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ドイツ取引所の株主の約80%が保有する同社株を新会社の株式に転換することに合意した。同75%以上が合併実現に必要な最低ラインであったため、合併に対する株主の承認を得られたことになる。

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合併に向けては独禁当局の承認を残すだけとなった。ただ、ハードルは高く、欧州委員会のアルムニア委員(競争政策担当)は計画を詳細に審査する方針を表明している。ドイツ取引所とNYSEがEUのデリバティブ取引市場で計90%以上のシェアを持つことが最大の問題で、合併が承認されても条件付きとなる公算が高い。

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