2012/8/27

産業・貿易

米国産バイオエタノールの輸入を登録化、制裁措置発動に備え

この記事の要約

欧州委員会は24日、反補助金および反ダンピング措置を検討している米国産バイオエタノールの輸入について、EU各国の税関当局に登録を義務付けることを明らかにした。同措置発動に向けた準備に入った格好となる。\ 欧州委は昨年11 […]

欧州委員会は24日、反補助金および反ダンピング措置を検討している米国産バイオエタノールの輸入について、EU各国の税関当局に登録を義務付けることを明らかにした。同措置発動に向けた準備に入った格好となる。

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欧州委は昨年11月、米国のエタノール生産者が政府から不当な補助金を受けて安値で製品を輸出し、域内メーカーに深刻な打撃を与えているとの欧州業界団体の申し立てを受け、調査を開始した。反補助金については12月25日、反ダンピングに関しては来年2月25日までに事実関係を確認し、制裁関税を科すかどうかを決めることになっている。

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欧州委がEU官報で発表した輸入の登録義務付けは、制裁措置発動が決定した場合、過去に遡って関税を上乗せするため、データを蓄積する目的がある。

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EUは米国産のバイオ燃料をめぐり、バイオディーゼルが米政府の補助金を後ろ盾にダンピング輸出していると認定し、2009年から反補助金関税(相殺関税)と反ダンピング関税を課している。

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