2013/4/29

競争法

ギリシャ航空2社の合併、欧州委が本格調査へ

この記事の要約

欧州委員会は23日、ギリシャのオリンピック航空とエーゲ航空の合併計画について、本格的な調査を開始すると発表した。国内線が独占状態となることを問題視したもので、現時点での承認を見送り、さらに詳細な審査を進めた上で合併の可否 […]

欧州委員会は23日、ギリシャのオリンピック航空とエーゲ航空の合併計画について、本格的な調査を開始すると発表した。国内線が独占状態となることを問題視したもので、現時点での承認を見送り、さらに詳細な審査を進めた上で合併の可否を最終判断する。審査期限は9月3日。

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オリンピック航空とエーゲ航空の合併は、赤字が続く両社が統合によってコスト削減を図り、経営再建を進めるのが目的。エーゲ航空は昨年10月、オリンピック航空を7,200万ユーロで買収すると発表していた。

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両社は2010年にも合併で合意したが、欧州委が競争上の問題があるとして認めず、実現に至らなかった経緯がある。欧州委は今回の計画についても、合併で誕生する新会社がアテネを拠点とする国内線を独占し、運賃引き上げやサービスの劣化を招く恐れがあるとして、難色を示している。

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