仏飲料・食品大手のダノンは24日、ガーナの乳業大手ファン・ミルク・インターナショナルを買収すると発表した。ドバイの投資会社アブラージ・グループと共同で全株式を取得する。これによって急成長するアフリカ市場での事業基盤を強化する。
\ファン・ミルクは冷凍乳製品と果汁飲料を手がける。ガーナのほかナイジェリア、トーゴ、ブルキナファソ、ベニン、コートジボワールで事業を展開しており、冷凍乳製品では西アフリカ最大のメーカーとなっている。2012年の売上高は約1億2,000万ユーロ。
\ファン・ミルクへの当初の出資比率はダノンが49%、アブラージが51%だが、両社は向こう数年間でダノンが出資を引き上げることで合意しており、将来的にはダノンが経営権を握ることになる。
\買収額は未公表。消息筋が英フィナンシャル・タイムズに明らかにしたところによると、総額3億6,000万ドルを超えるという。買収手続きは年内に完了の見込み。
\ダノンは欧州での販売が伸び悩む中、新興市場への進出に活路を見出す戦略を進めており、アフリカでは昨年にモロッコ最大の乳製品メーカーであるサントラル・レティエールを5億5,000万ユーロで買収。すでに北・南アフリカに拠点を築いている。ファン・ミルク買収によって西アフリカにも進出することになる。
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