2013/11/4

欧州ビジネスウオッチ

英RBS銀がバッドバンク設立、不良資産処理を加速

この記事の要約

英大手銀行のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は1日、不良資産の受け皿となる「バッドバンク」を内部に設立し、総額383億ポンド(約447億ユーロ)に上る不良資産の処理を進めると発表した。2016年までに不良 […]

英大手銀行のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は1日、不良資産の受け皿となる「バッドバンク」を内部に設立し、総額383億ポンド(約447億ユーロ)に上る不良資産の処理を進めると発表した。2016年までに不良資産を55~70%圧縮することを目指す。

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RBSは金融危機に際して英政府から総額450億ポンド超の資金支援を受け、現在は政府が同行の株式81%を保有している。今回のバッドバンク設立は、同行の価値を高めてから持ち株を売却したい政府が、不良資産を迅速に処理するよう圧力をかけていることを受けたもの。不良資産を切り離してバッドバンクに移管し、集中的に処理を進める。

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一方、RBSが同日発表した2013年7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は8億2,800万ポンドの赤字となった。前年同期は14億ポンドの赤字だった。

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