2014/3/3

欧州ビジネスウオッチ

英ディクソンズとカーフォンが合併交渉

この記事の要約

英家電量販大手ディクソンズ・リテールと英携帯電話機販売大手カーフォン・ウエアハウスは2月24日、合併に向けた協議を行っていることを明らかにした。実現すれば時価総額34億ポンド(約44億ユーロ)、売上高120億ポンドを超え […]

英家電量販大手ディクソンズ・リテールと英携帯電話機販売大手カーフォン・ウエアハウスは2月24日、合併に向けた協議を行っていることを明らかにした。実現すれば時価総額34億ポンド(約44億ユーロ)、売上高120億ポンドを超える巨大家電・携帯電話会社が誕生する。

両社は共同声明で、「交渉は初期段階にあり、合併の形態など詳細は固まっていない」と述べ、合併合意に至らない可能性もあるとしている。

ディクソンズは時価総額17億7,000万ポンド、売上高82億ポンドで、欧州2位の家電量販店。英国のほか北欧、ギリシャなどで約950店舗を展開している。カーフォンは独立系の携帯電話販売会社としては欧州最大手で、店舗数は2,000店を超え、時価総額は17億2,000万ポンド、売上高は37億ポンドに上る。

市場では両社の合併について、オンライン通販会社の攻勢に対抗するため、共同調達による仕入れコスト削減などで競争力を強化するのが狙いとの見方が浮上。販売が急増している携帯電話、タブレット端末部門が手薄なディクソンズにとって、より有益という声も出ている。