2014/3/3

欧州ビジネスウオッチ

バイエルが漢方薬参入、中国企業買収で

この記事の要約

独製薬・化学大手バイエルは2月27日、中国の市販薬メーカー、昆明滇虹薬業を完全買収することで合意したと発表した。市販薬部門と中国事業を強化するとともに、漢方薬事業に参入する。取引金額は明らかにしていない。買収手続きは独禁 […]

独製薬・化学大手バイエルは2月27日、中国の市販薬メーカー、昆明滇虹薬業を完全買収することで合意したと発表した。市販薬部門と中国事業を強化するとともに、漢方薬事業に参入する。取引金額は明らかにしていない。買収手続きは独禁当局の承認などを経て下半期に終了する見通し。

滇虹は2007年設立の市販薬メーカーで、漢方薬も生産している。従業員数は2,400人。13年の売上高は1億2,300万ユーロだった。国内市場のほか、ナイジェリア、ベトナム、ミャンマー、カンボジアに製品を出荷している。

中国の市販薬市場は121億ユーロ規模で、漢方薬は約半分を占める。

一方、バイエルが28日発表した2013年12月通期決算の純利益は31億8,900万ユーロで、前期から32.7%増加した。樹脂部門が不振だったが、製薬部門が好調で、収益を押し上げた。売上高は1%増の401億5,700万ユーロ。