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2015/9/7

西欧

ノバルティス、米アムジェンと提携

この記事の要約

スイスの製薬大手ノバルティスは1日、米同業アムジェンと提携すると発表した。神経疾患薬事業を強化する考えで、両社の医薬品を共同開発・販売する。 提携の対象となるのはノバルティスが開発中のアルツハイマー治療薬「CNP520」 […]

スイスの製薬大手ノバルティスは1日、米同業アムジェンと提携すると発表した。神経疾患薬事業を強化する考えで、両社の医薬品を共同開発・販売する。

提携の対象となるのはノバルティスが開発中のアルツハイマー治療薬「CNP520」と、完全ヒト型モノクローナル抗体「AMG 334」を含むアムジェンの編頭痛薬群。CNP520はフェーズ1/2a段階にあり、AMG334は治験の最終段階に当たるフェーズ3の最初のデータが2017年に得られる見通し。

ノバルティスは今回の提携で前払金と、一定目標の達成に応じたマイルストーンを受け取る。両社はその後、開発費と利益をそれぞれ半分ずつ分け合う。

ノバルティスは神経疾患薬事業を強化しており、8月には英同業グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発中の多発性硬化症(MS)治療薬「オファツムマブ」の権利を譲り受けることを明らかにした。