2012/7/18

ロシア

カルーガ州、製薬産業の集積拠点に

この記事の要約

ロシアのカルーガ州政府は、製薬産業ハブ(集積・中継拠点)を設立する計画だ。アルタモノフ州知事が10日、明らかにした。投資総額は10億米ドルにのぼる可能性があるという。\ アルタモノフ州知事によると、ハブに参加を表明してい […]

ロシアのカルーガ州政府は、製薬産業ハブ(集積・中継拠点)を設立する計画だ。アルタモノフ州知事が10日、明らかにした。投資総額は10億米ドルにのぼる可能性があるという。

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アルタモノフ州知事によると、ハブに参加を表明している製薬企業はノボ・ノルディスク、アストラゼネカ、スタダ、メルナリーニの欧州4社と、地場系ニアメディック・プラスとスフェラ・ファームの計6社。いずれもカルーガ州に進出しており、これまでに合計で5億ドルを投資している。そのほか4社が進出に関心を示しており現在協議中だという。ハブはカルーガ市、ボルシノ市、オブニンスク市にまたがり、人材育成センターも設置される。ハブ設立による雇用創出効果は1,500人を見込んでいる。

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ロシア産業貿易省の化学エンジニアリング・バイオ化学エンジニアリング技術課のチブ課長によると、外資系製薬企業によるロシアへの投資は過去3年で8億ドルを超えた。米製薬大手メルクは10日、自社製品の一部をロシア同業Akrikhinの工場で生産すると発表した。生産は今年末からスタートする。

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市場調査会社ファームエキスパートのデミドフ社長によると、ロシアの製薬産業は2011年に17%の成長を遂げた。今年も同水準の伸びが予想され、売上高は今年230億ドルに達すると見られている。

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