2012/7/18

ハンガリー

豪企業、ウラン採掘の合弁会社設立

この記事の要約

ハンガリーがメチェック山脈でのウラン採掘プロジェクトに動き出した。国営企業Mecsek-Oko、Mecsekerc、ハンガリー電力が2010年末、オーストラリアのワイルドホース・エナジー社と同開発提携を結んでいたが、この […]

ハンガリーがメチェック山脈でのウラン採掘プロジェクトに動き出した。国営企業Mecsek-Oko、Mecsekerc、ハンガリー電力が2010年末、オーストラリアのワイルドホース・エナジー社と同開発提携を結んでいたが、このほど合弁会社を設立し、プロジェクトを推進することでハンガリーとオーストラリアの両政府が合意した。

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政府はまた、パクシュ原子力発電所の原子炉増設計画も進める。増設する2基の発電能力は合計2,000~3,000MW規模で、2030年までの運転開始を目指している。最大100億ユーロを投資する計画だ。パクシュ原発を所有する国営電力MVMは、少数株主として外国企業が出資参加することを視野に入れている。原発運営会社によると、すでに露ロスアトムからの応札があったほか、更に4カ国の事業者が入札に参加すると見られ、年内に工事発注先の絞り込みに入るもようだ。

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ハンガリーは原子力政策を最優先課題に掲げる。2010年時点での同国総発電量に占める原子力の割合は43%で、既存施設の稼働延長と2基の増設により、中期的に約60%に拡大する計画だ。パクシュ原発は現在、原子炉4基で総発電能力2,000MWを備える。いずれもソ連製軽水炉で、2017年までに順次稼働期限を迎えるが、20年間の稼働延長が決まっている。

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