2012/7/18

ポーランド

化学最大手タルヌフ、ZAプワヴィ買収を検討

この記事の要約

ポーランド化学最大手アゾティ・タルヌフが、同業ZAプワヴィの買収を検討している。有力日刊紙『パルキエット』が10日、関係筋の話として伝えた。\ アゾティ・タルヌフに出資する投資ファンドと年金基金の複数の関係者によると、同 […]

ポーランド化学最大手アゾティ・タルヌフが、同業ZAプワヴィの買収を検討している。有力日刊紙『パルキエット』が10日、関係筋の話として伝えた。

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アゾティ・タルヌフに出資する投資ファンドと年金基金の複数の関係者によると、同社はZAプワヴィの買収資金を新株発行で賄う方針。アゾティ・タルヌフは現在、ロシアの肥料大手アクロンから敵対的買収を仕掛けられているが、新株の発行で株式価値を希薄化して対抗する意味合いもある。

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ZAプワヴィの買収には、ポーランド有数の実業家であるソウォボフ氏率いる合成ゴムメーカー、Synthosがすでに名乗りを挙げている。しかし関係者は、アゾティ・タルヌフとZAプワヴィの株主である国有財産省は、アゾティ・タルヌフによるZAプワヴィを後押しすると見ている。政府は国内化学メーカーが外国企業の傘下に入ることは望ましくないと考えているが、民間企業であるSynthosがZAプワヴィを買収した場合、外国企業に転売される可能性があるためだ。こうしたことから、アゾティ・タルヌフがZAプワヴィの買収に乗り出すのは「筋が通っている」と指摘する。

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