総合・マクロ

EUと日本、「航空安全協定」に署名

欧州連合(EU)と日本政府は6月22日、「民間航空の安全に関する日本国と欧州連合との間の協定(日・EU航空安全協定)」に署名した。同協定は航空機など民間航空製品の輸出入の認可手続きを簡素化するもので、双方の航空産業にとっ

ポーランド大統領選挙、決選投票へ

ポーランドで6月28日行われた大統領選挙は、現職のドゥダ候補(48)が最多票を得たものの過半数に及ばず、7月12日に決選投票が実施されることになった。ポーランドの大統領は法案拒否権を有し、ドゥダ候補が続投できるかどうかは

EU首脳会議、対ロ経済制裁の再延長で合意

欧州連合(EU)首脳会議は19日、ウクライナ情勢を受けて発動したロシアに対する本格的な経済制裁を延長することで合意した。同制裁は7月末が期限となっていたが、停戦合意の完全履行に至っていないため、2021年1月末まで半年延

ガスプロム、ポーランドへの売却済みガス料金の値上げを計画

ロシア国営で天然ガス世界最大手のガスプロムは17日、ポーランド石油・天然ガス大手PGNiGと、すでに売却されたガスの支払額の引き上げについて交渉を行っていることを明らかにした。ガスプロム子会社のガスプロム・エクスポルトに

セルビア議会選挙、中道右派の与党が圧勝

セルビアで21日行われた議会選挙(定員:250)は、ブチッチ大統領が率いる中道右派の与党・進歩党(SNS)が6割を超える得票率で大勝した。野党・セルビア連合(Savez za Srbiju)が呼び掛けたボイコットにより、

ベトナムがEUとのFTAを批准、7月にも発効へ

ベトナムの国会は8日、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)を賛成多数で承認した。EU側はFTAを批准済みで双方の批准手続きが事実上完了したことになる。これによってFTAは7月にも発効する見通しだ。 EUと東南アジア

中欧4カ国首相、EU経済再建基金案で温度差

チェコ南東部のレドゥニツェで11日に開かれたチェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリーの中欧4カ国(V4)首脳会議は、欧州連合(EU)がコロナ危機後の経済再建を視野に創設を予定するEU基金をめぐる各国の温度差が鮮明となっ

4月のユーロ圏失業率は7.3%、小幅の悪化にとどまる

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが3日に発表したユーロ圏の4月の失業率は7.3%となり、前月の7.1%(速報値の7.4%から改定)から0.2ポイント上昇した。雇用情勢は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から悪化し

ハンガリー・ベラルーシ首脳会談、提携強化で合意

ハンガリーのオルバン首相とベラルーシのルカシェンコ大統領は5日に開いた首脳会談で、両国間の提携強化で一致したと発表した。貿易拡大や両国企業間の協力の支援など、経済分野の課題に加え、欧州連合(EU)とベラルーシの関係正常化

コソボ新政権、セルビアに対する貿易障壁を全廃

コソボのホティ新首相は6日、セルビアからの輸入を阻む規定を全廃したと発表した。米国と欧州連合(EU)の要請に応え、セルビアとの対話を再開する姿勢を示した形だ。コソボの決定を受けてセルビア側が今後どう動くかが注目される。

ECBが追加量的緩和を決定、資産購入を6千億ユーロ拡大

欧州中央銀行(ECB)は4日に開いた定例政策理事会で、追加の量的金融緩和を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けたユーロ圏経済を下支えするため3月に導入した資産購入プログラムでの買い取り額を6,000億ユーロ

5月のユーロ圏インフレ率0.1%、デフレ寸前の状況に

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが5月29日に発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.1%となり、前月の0.3%から0.2ポイント縮小した。エネルギー価格の下落が加速し、4年ぶりの低水準となった。

個人防護具の輸出規制、EUが解除

欧州連合(EU)は5月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施してきたマスクなど個人防護具(PPE)の輸出規制を解除した。EU内でPPEの増産が進み、域内の医療従事者などに十分に供給できる体制が整ったため、制限措

入国制限、スロバキアとスロベニアも緩和

スロバキアとスロベニアが新型コロナウイルス対策として実施してきた入国制限の緩和を開始した。スロバキアでは外国での滞在期間が48時間以内の市民は5月27日から帰国後のコロナウイルスの検査実施と隔離施設への滞在が不要となるな

スロバキア・ポーランド天然ガスインターコネクタ、工事が停止

スロバキアとポーランドの天然ガス網を結ぶインターコネクタ(接続管)の建設がストップした。

同企業の新経営陣が「ユーストリームによる200万ユーロの工賃未払いで、従業員解雇を余儀なくされた」と地元テレビ局に語ったことに対しては、「未払いはない」と否定し、「契約にのっとって近く工事が再開される」との見方を示した。

インターコネクタのスロベニア区間工事(全長100キロメートル)は従来、来年に完工するとされていた。

ドイツ、中欧4カ国と出入国制限撤廃で一致

メルケル独首相は19日、ポーランド、スロバキア、チェコ、ハンガリーの4カ国首相とのビデオ会議で、新型コロナウイルス流行を受けた出入国制限及び国境管理手続きを段階的に廃止する方針で一致した。

ただし、「新型肺炎(Covid-19)の感染状況が許す範囲内で」とし、日程を含めた具体的な措置は明らかにしていない。

一方、チェコ政府は、6月15日から自国およびオーストリア、スロバキアと国境を越えた移動の自由「ミニ・シェンゲン」を実現させるため、両国政府と交渉中であることを明らかにした。

旅客便再開に向け当局が安全管理の指針公表、マスクの常時着用など柱

空港や機内では1.5メートルの「社会的距離」を確保する必要がある。

このほか機内では免税品の販売を中止し、飲食の提供も予め包装されたものなどに制限する。

欧州委のヴァレアン委員(運輸担当)は「航空業界において乗客・乗員の安全確保は常に最優先事項だ。指針は利用者に空の旅が安全であると確信してもらい、業界が新型コロナの影響から回復するのに極めて有効だ」と強調した。

生物多様性と持続可能な食料システムの新戦略発表、グリーンディールの一環で

欧州委員会は20日、生物多様性の保全と持続可能な食料システムの構築に向けた新戦略を発表した。

生物多様性の喪失を食い止めながら、EUの食料システムを競争力のある持続可能な世界標準とするため、欧州委は化学合成農薬や肥料の使用削減、有機農業の推進などの主要項目について野心的な目標を打ち出した。

具体的には欧州の土地と海洋の少なくとも30%を効果的に管理された保護地域に転換することや、農業用地の少なくとも10%を多様性に富んだ景観に戻すなどの目標を盛り込んだ。

コロナ後の中東欧成長率、西欧を上回る見通し=EBRD

これらの国々では今年経済が縮小するものの、来年には回復すると予想されている。

いずれの国においても21年には景気は回復し、成長率はプラス4%を上回るとしている。

なおEBRDはポーランドについて3.5%の縮小を予測しているが、同国のエミレビィツ副首相は地元メディアの取材に対し、経済は縮小せずゼロ成長にとどまるとの見通しを明らかにしている。

欧州委が域内の移動制限緩和を提案、観光業の再開に向け指針発表

オーストリアも6月半ばにドイツとの国境を開放すると表明した。

オーストリアのクルツ首相も13日、6月15日付でドイツとの国境を開放すると表明した。

スロベニアも同日、3月から導入していた国境管理を緩和し、EU域内から加盟国の永住者や滞在許可証の所持者が入国する際、自主隔離をせずに入国することを認めた。

WIIW、東欧経済見通しを下方修正

国別でみると、地域内でも経済規模の大きいロシア(7%減)、トルコ(6%減)で縮小幅が大きくなる。

これらの国では財政赤字が拡大し、経済成長がマイナスとなることで、GDP比の国家債務が大きく膨らむ。

具体的には、◇消費行動が変化し、消費者が貯金を増やす◇超低金利が2008年の金融危機後よりも長く続く◇国家債務減少に向けて増税が実施される(累進課税の導入もありうる)◇東欧の多くの国が西欧企業の生産・サービス業務の移管先となりうる◇経済のデジタル化の動きでバルト諸国やチェコ、スロベニアが活躍する――といったシナリオが考えられる。

EBRDが西バルカンへの融資拡大、コロナ危機克服を支援

欧州復興開発銀行(EBRD)が西バルカン諸国の新型コロナ危機対策や経済回復を援助するため、今年の融資額を昨年実績の13億ユーロから17億ユーロに引き上げる計画だ。

6日にテレビ会議として開かれたEBRD・西バルカン投資サミットでチャクラバルティ総裁が明らかにしたもので、欧州連合(EU)内のパートナーとも連携して支援を行う。

今年は新型コロナ危機を克服した後の経済成長と雇用創出を支援するための投資にも注力する。

ユーロ圏は20年に7.7%のマイナス成長、欧州委が予想を大幅下方修正

欧州委員会は6日に発表した春季経済予測で、ユーロ圏の2020年の域内総生産(GDP)が実質7.7%減になるとの見通しを示した。

ユーロ圏の予想成長率は、国際通貨基金(IMF)が4月中旬に発表した最新の世界経済見通しで示したマイナス7.5%とほぼ同水準。

さらに、各国が新型コロナ危機に巨額の財政出動で対応していることから、ユーロ圏の20年の財政赤字はGDP比8.5%と、前年の同0.6%から大きく膨らむと予測している。

EU入域禁止を6月15日まで再延長、欧州委が提案

欧州委員会は8日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として実施している第三国から欧州連合(EU)域内への入域を原則禁止する措置について、6月15日まで1カ月延長することを加盟国に提案した。

欧州では感染拡大のペースが緩やかになっており、多くの国で外出制限が段階的に緩和されているが、域外からの渡航者を受け入れるのは時期尚早と判断した。

欧州委は3月末に加盟国に示した指針に基づき、まず各国が足並みを揃えて域内の移動制限を段階的に解除し、その後に域外からの渡航制限を緩和すべきだとの考えを示している。

ロシアが有給休業措置を再延長、今月11日まで

ロシアのプーチン大統領は4月28日、新型コロナウイルスの感染抑制を目的とする有給の休業措置(「非労働日」)を再延長した。

また、規制解除についは、地域的状況に基づいてその是非を判断するため、全国一律ではなく地域ごとに実施することになると予告した。

ロシアは3月28日に「非労働日」を導入し、期限を当初の4月5日から30日へ一旦変更した。

伊サイペム、バルチック・パイプの敷設工事を受注

伊石油プラント大手のサイペムは4日、ポーランド国営送ガス事業者ガスシステムから、同国とデンマークを結ぶ天然ガスパイプライン「バルチック・パイプ」のオフショア区間の敷設工事を受注したと発表した。

ポーランドの天然ガス需要は年間およそ170億立方メートルで、その半分をロシアのガスプロムから調達している。

バルチック・パイプは、天然ガス調達先を多様化し、ロシアへの依存低減を目指す政府の方針を実現させるものだ。

1~3月のユーロ圏GDP3.8%減、過去最悪のマイナス成長に

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが4月30日に発表した2020年1~3月期の域内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比3.8%減となり、統計が開始された1995年以降で最大のマイナス成長を記録した。

前年同期比では3.3%減で、09年7~9月期以来の大きな下げ幅となった。

4~6月期にさらに大幅なマイナス成長となるのが確実な情勢だ。

対メキシコFTAの改定交渉が妥結、公共調達市場の開放で最終合意

EUとメキシコは1997年にFTAを含むグローバル協定に署名し、2000年10月にFTAが発効した。

すでにメキシコからEUに輸出されるすべての工業製品の関税が撤廃される一方、EUの工業製品に対する関税も協定発効以前の最高35%から5%に引き下げられ、EU・メキシコ間の貿易額はFTA発効後の15年間で約3倍に拡大した。

農産品についてはEUからメキシコに輸出するチョコレートやパスタ、ほぼ全ての豚肉製品の関税が撤廃されるほか、EU産のチーズや脱脂粉乳などの関税割当枠が拡大される。

欧州委が銀行の資本規制緩和を提案、苦境の企業・個人への融資促進へ

欧州委員会は4月28日、欧州連合(EU)の銀行に対する資本規制の一部を暫定的に緩和することを提案した。

銀行が新型コロナウイルス感染拡大で厳しい状況にある企業や個人に積極的に融資し、経済を下支えするのが目的で、融資額を最大で4,500億ユーロ上積みすることを目指す。

このほか、自己資本の基本的項目(ティアー1)を非リスクベースのエクスポージャー(与信額)を除して算出するレバレッジ比率に関する規制も緩和し、銀行の中央銀行の預金をエクスポージャーから除外することなども提案した。

ロシア中銀が追加利下げ、政策金利5.5%に

その後については、コロナウイルスに関連した状況が正常化するにつれて回復していき、2021年には2.8%~4.8%、22年には1.5%~3.5%の成長率を達成できるとしている。

インフレ率は3月に2.5%となり、上げ幅は前月から0.2ポイント拡大したものの、6カ月連続で中銀が目標とする4%を下回った。

中銀は今後の見通しについて、コロナ危機を受けて著しく減退している内需が重大なディスインフレ要因になるとしたうえで、今年3.8%~4.8%まで上昇し、その後は4%近くで推移するとみる。

ポーランド~リトアニア間のガスパイプライン、工事発注進む

ポーランドとリトアニアのガス輸送パイプライン共同プロジェクト「ガス・インターコネクション・ポーランド・リトアニア(GIPL)」で、ポーランドが国内区間の建設に向けて動きだした。

ガスシステムは3月、リトアニア国境からククフまでの47キロメートルの区間工事を国内石油ガス設備建設大手のJTに発注済みだ。

GIPLは全長約500キロメートルで、完成後はポーランドからリトアニアへ天然ガスを年間27テラワット時(TWh/24億立方メートル)、リトアニアからポーランドへ同21TWh(19億立方メートル)輸送する計画だ。

EU首脳会議がコロナ「復興基金」創設で合意、詳細は欧州委が策定へ

欧州連合(EU)加盟国は23日に開いたテレビ首脳会議で、新型コロナウイルス感染が収束した後の域内経済の再建を支援する「リカバリー・ファンド(復興基金)」を創設することで合意した。

欧州委に策定を要請することで合意した。

欧州委が復興基金の財源の一部を確保するため、独自に市場で資金を調達する用意があることも明らかにした。

EUと英がFTAなどの交渉再開、進展なく終了

今回の交渉でも溝は埋まらず、EUのバルニエ首席交渉官は24日、交渉終了後に発表した声明で、「英国は同問題について真剣に協議することを拒んだ」と述べ、失望感を表明した。

EUの共通漁業政策から離脱する英国が、自国水域でのEU漁船の操業権を制限することを警戒するEU側は、FTAと連動して交渉し、現状維持を確保することを求めている。

ただ、英国側は6月までに交渉が進展しない場合は、決裂を前提にFTAなしでの貿易開始に備えることに集中する方針を打ち出しており、移行期間が延長されなければ実質的な交渉期限は6月末となる。

チェコ後発薬大手、米社の中東欧事業買収が完了

欧州の後発医薬品大手ゼンティバ・グループ(チェコ)は7日、米同業アルボジェンの中東欧事業の買収を完了したと発表した。

ゼンティバは昨年、英国の医薬品メーカー、クレオ(Creo)とルーマニアのソラチウムを買収したほか、ブカレストとチェコのプラハの既存工場に数百万ユーロを投資するなど積極的に事業を拡大している。

ゼンティバはルーマニアで、1962年設立の国営医薬品メーカー、シコメド(Sicomed)の株式75%を2005年に取得し、ゼンティバ・ルーマニアを設立した。

ユーロ圏が5400億ユーロの経済対策で合意、「コロナ債」発行は見送り

ユーロ圏19カ国は9日に開いた財務相会合で、新型コロナウイルスの感染拡大が経済に及ぼす影響を最小限に抑えるため、総額5,400億ユーロ規模の経済対策を実施することで合意した。

財務相会合ではESMの4,100億ユーロに上る融資枠を新型コロナ対応に活用し、各国の要請に応じて予防的な特別信用供与枠を設けることで合意した。

ユーロ圏共同債を発行し、コロナ危機で苦境に陥っている国の財政を支援するのが目的だ。

ユーロ圏の20年予想成長率、マイナス7.5%に下方修正=IMF

国際通貨基金(IMF)は14日に発表した最新の世界経済見通しで、世界全体の2020年の予想成長率をマイナス3.0%とし、前回(1月)のプラス3.3%から6.3ポイント下方修正した。

一方、中国は新型コロナ感染がピークを過ぎたことから、1.2%のプラス成長を維持すると予想しているが、前回から4.8ポイントの下方修正となる。

21年については、世界全体で5.8%、ユーロ圏で4.7%のプラス成長に回復すると予想した。

EUへの入域禁止を5月15日まで延長、欧州委が提案

欧州委員会は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために実施している第三国からの欧州連合(EU)への入域を原則として禁止する措置について、5月15日まで延長するよう加盟国に提案した。

欧州委のシナス副委員長は声明で「第三国からEU域内への移動を原則禁止する措置には一定の効果がみられるが、引き続き感染拡大のリスクを減らすには延長が必要だ。EUを守るための措置を講じている中で域外との国境を開くべきではない」と強調した。

アイルランドを除くEU26カ国とシェンゲン協定に参加する非EU4カ国は同措置に基づき、域外に在住するEU市民、EU加盟国の長期在住者、医療従事者や運送従事者などを除き、不要不急な移動を原則禁止している。

中・南東欧、景気後退の懸念高まる=WIIW

ウィーン経済比較研究所(WIIW)は3月末、CESEE諸国(中東欧、バルト3国、南東欧の23カ国)の大半が今年、新型コロナウイルスの流行による経済活動への影響で景気後退する可能性を示唆した。

WIIWは3月初めに発表したCESEE春季経済予測で、リーマンショック後の経済危機を引きずった2009年以降で最大の落ち込みとなる可能性を示した。

ただ、バルト3国、チェコ、スロバキア、スロベニアなど2004年のEU加盟組は大規模な景気対策を取る財政的余力があり、景気後退を比較的うまく乗り越えられると予想している。

フィッチ、中東欧金融セクターの見通し「ネガティブ」に

フィッチは金利の低下や一部諸国の為替レートの不安定な動きが貸し手の収益性に影響するとし、「銀行への影響は景気悪化の程度とその持続期間、経済構造、為替と金利の動き、政策対応並びにコロナウィルス蔓延前までの個々の銀行の実績、リスクエクスポージャー(価格変動リスクの高い資産の割合)及び金融指標によって異なる」とした。

中でも中小・零細企業は、収益の減少と資金不足に対応するには金融面で限界があり、脆弱だとしている。

フィッチによると、中東欧地域では銀行による不良債権の処理の動きは景気が低迷するにつれ停滞し、特にブルガリアでその問題が大きくなる可能性がある。

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