化学

新たな対ロ制裁でEU合意、石油輸入の9割超を年内停止

欧州連合(EU)は3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止措置を発動した。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーなどに配慮して、パイプライン経由の輸入は当面対象外と […]

4月の製造業新規受注-2.7%に、3カ月連続減少

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した4月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で105.5(暫定値)となり、前月を2.7%下回った。減少は3カ月連続。ウクライナ戦争が激化し

RWE―蘭でガス発電所取得、カーボンネガティブ実現にらむ―

エネルギー大手の独RWEは2日、スウェーデン同業のバッテンフォールがオランダ北部のエームスハーヴェンで運営する天然ガス発電所「マグナム」を譲り受けることで合意したと発表した。RWEは同地に持つ既存の発電所や新設予定のグリ

メルセデス―電池R&D拠点を本社工場内に建設―

高級乗用車・バン大手の独メルセデスベンツは5月31日、シュツットガルト・ウンターチュルクハイム地区にある本社工場で車載電池研究・開発拠点の定礎式を行った。「メルセデスベンツ・eキャンパス」と命名された同拠点では将来世代の

エボニック―mRNA薬用脂質ナノ粒子工場を米に建設―

化学大手の独エボニックは2日、脂質ナノ粒子工場を米国に建設すると発表した。脂質ナノ粒子は伝令RNA(mRNA)ベースの医薬品に必要不可欠な材料。mRNA薬は新型コロナウイルス用ワクチンで初めて実用化され、そのポテンシャル

EUが第6弾の対ロ制裁で正式合意、年内に石油輸入9割超停止へ

●ハンガリーなどに配慮し、パイプライン経由の輸入は対象外に ●ロシアは独・蘭・デンマークへのガス供給停止 欧州連合(EU)は3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止

EUが第6弾の対ロ制裁で正式合意、年内に石油輸入9割超停止へ

EUは3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止措置を発動した。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーなどに配慮して、パイプライン経由の輸入は当面対象外とするほか、一

GSKが米バイオ企業買収、ワクチン事業強化へ

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は5月31日、米バイオ企業のアフィニバックスを買収すると発表した。ワクチン部門の強化が狙いで、買収額は最大33億ドルに上る。 アフィニバックスはワクチン開発に強みを持つ企業。複

オランダ総合化学DSM、スイス香料大手フィルメニッヒと合併へ

オランダの総合化学メーカーDSMは5月31日、スイスの香料大手フィルメニッヒと合併することで合意したと発表した。香水や美容製品、食品向け香料と原料の分野で世界最大級のメーカーが誕生する。両社の取締役会は合併計画を承認して

BMW、中国で電池リサイクル確立

独高級乗用車大手のBMWは5月25日、中国子会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が廃電池のリサイクルを確立したと発表した。中国は世界最大の電動車市場で、今後は大量の廃車から使用済み電池が回収される見通し。B

ランクセス、事業整理で高機能材料事業を合弁化

独化学大手のランクセスは5月31日、高機能材料事業(HPM)の整理計画を発表した。蘭同業DSMの高機能樹脂事業(DEM)を投資会社アドベントと共同買収したうえで、DEMを新設する合弁会社に移管。また、HPMを同合弁に移管

フックス―電池材料事業に参入―

潤滑油大手の独フックス・ペトロルブは5月25日、電解液の独スタートアップ企業Eライト・イノベーションに資本参加したと発表した。電解液は正極、負極とならぶリチウムイオン電池の主要材料。電池需要の急速な拡大を受け電解液のニー

BMW―中国で電池リサイクル確立―

高級乗用車大手の独BMWは5月25日、中国子会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が廃電池のリサイクルを確立したと発表した。中国は世界最大の電動車市場で、今後は大量の廃車から使用済み電池が回収される見通し。B

ランクセス―事業整理で高機能材料事業を合弁化―

化学大手の独ランクセスは5月31日、高機能材料事業(HPM)の整理計画を発表した。蘭同業DSMの高機能樹脂事業(DEM)を投資会社アドベントと共同買収したうえで、DEMを新設する合弁会社に移管。また、HPMを同合弁に移管

4月輸入物価32%上昇

ドイツ連邦統計局が5月30日発表した4月の輸入物価指数は前年同月比31.7%増となり、1974年9月以来の大きな上げ幅を記録した。ロシアのウクライナ侵攻が前月に引き続き反映された格好。上げ幅は前月の31.2%から一段と拡

BMW、中国で電池リサイクル確立

高級乗用車大手の独BMWは25日、中国子会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が廃電池のリサイクルを確立したと発表した。中国は世界最大の電動車市場で、今後は大量の廃車から使用済み電池が回収される見通し。BMW

北海の風力発電拡大へ、EU4カ国が合意

欧州連合(EU)加盟国ドイツ、オランダ、ベルギー、デンマークの首相や欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は18日、デンマーク南西部のエスビアウで会談し、北海の洋上風力発電拡大に向け協力することで合意した。地球温

生産者物価の上げ幅またも記録更新、4月は33.5%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した4月の生産者物価指数は前年同月比33.5%増となり、統計を開始した1949年以降で最大の上昇率を5カ月連続で更新した。ロシアのウクライナ侵攻が前月に引き続き反映された格好。上げ幅は前月の3

メルセデスベンツ―電池材料の米シラと協業―

高級車大手の独メルセデスベンツは17日、次世代電池の分野で米スタートアップ企業シラ・テクノロジーズと協業すると発表した。シラが開発・生産するシリコン負極材を用いたリチウムイオン電池を実用化。車載電池のポートフォリオを拡充

メルセデスベンツ、電池材料の米シラと提携

高級車大手の独メルセデスベンツは17日、次世代電池の分野で米スタートアップ企業シラ・テクノロジーズと提携すると発表した。シラが開発・生産するシリコン負極材を用いたリチウムイオン電池を実用化。車載電池のポートフォリオを拡充

4月の卸売物価23.8%上昇、2カ月連続記録更新

ドイツ連邦統計局が16日発表した4月の卸売物価指数は前年同月比の上げ幅が23.8%に達し、統計を開始した1962年以降の最高を2カ月連続で更新した。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が前月に引き続き反映された格好。上昇率

ティッセンクルップ

独複合企業ティッセンクルップは16日、電解槽子会社ティッセンクルップ・ヌセラ(旧ティッセンクルップ・ウーデ・クロリンエンジニアズ)がオーストラリア西南部のパースに事務所を開設したと発表した。同国は太陽光・風力資源が豊富で

農産物の生産者価格、3月上げ幅は過去最高の35%

ドイツ連邦統計局が12日発表した農産物の3月の生産者価格は前年同月を34.7%上回り、統計を開始した1961年以降で最大の上げ幅を記録した。作物が42.1%、家畜・畜産物が29.5%の幅で上がった。前月比でも15.1%高

トルコ科学者チーム、生分解性ウェラブル太陽電池を開発中

●電池フィルムは衣服などの取り外しが可能 ●太陽電池は有機プラスチック製で、「自然に帰せる」作りに トルコの科学者チームが、生分解性ウェラブル太陽電池の開発に取り組んでいる。電池技術的には実現の目途がついており、後は使い

仏フォルシア、内装品への再生プラ利用でヴェオリアと協力

フォルヴィアグループ傘下の仏自動車部品大手フォルシアは3日、自動車の内装部品への再生プラスチックの活用に向け、水・廃棄物処理大手の仏ヴェオリアと提携すると発表した。2025年までに原材料に占める再生プラの割合を平均30%

ボッシュ―水電解槽向け部品事業に参入―

自動車部品大手の独ボッシュは4日、水電解槽向け部品事業に参入すると発表した。脱炭素化の流れを背景に再生可能エネルギー電力で製造するグリーン水素の需要が大幅に増えると見込まれることから、水素生産に用いる電解槽の部品を提供。

ポルシェ―電池負極材メーカーに出資―

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社ポルシェは4日、米国の電池材料スタートアップ企業グループ14テクノロジーズに資本参加すると発表した。ポルシェは子会社セルフォースを通して高性能電池の内製を計画しており、同電池用の負

ランクセス―「露からの供給停止ならガス使用量を半減」―

化学大手の独ランクセスは5日の決算発表で、ロシア産天然ガスの供給が停止した場合は同社のガス消費量を最大50%削減しなければならないことを明らかにした。ガス集約型の生産施設は全面停止。そのほかの施設も使用量を引き下げる。マ

ヘンケル―洗剤とボディケア用品部門の統合で2000人削減―

化学大手の独ヘンケルは5日、従業員2,000人を削減すると発表した。家庭用洗剤とボディケア用品部門の統合に伴う措置。販売・管理部門を中心に全従業員の約10%を整理する。14年ぶりの大型人員削減となる。 同社は1月、両部門

エボニック―パフォーマンスマテリアルズ部門を清算―

特殊化学大手の独エボニックは事業を再編する意向だ。クリスティアン・クルマン社長の発言としてロイター通信などが報じたもので、将来性の高い事業を強化するほか、収益力の低いパフォーマンスマテリアルズ部門を清算する。ロシア事業は

石炭発電再稼働をヘキスト工業団地が検討

フランクフルト南西部のヘキスト工業団地を運営するインフラサーブが、すでに使用を停止した炭発電施設の再稼働を検討している。同社のユルゲン・フォーマン社長がヘッセン州商工会議所の会議で明らかにした。ロシア産天然ガスの供給が停

在宅勤務率の低下幅は小、4月は24.9%に

勤務を少なくとも部分的に自宅で行う被用者の割合は4月に24.9%となり、前月の27.6%から低下したことが、Ifo経済研究所の調査で分かった。可能な限り在宅勤務を義務付けるルールが3月20日付で解除されたことが反映されて

ボッシュ、水電解槽向け部品事業に参入

自動車部品大手の独ボッシュは4日、水電解槽向け部品事業に参入すると発表した。脱炭素化の流れを背景に再生可能エネルギー電力で製造するグリーン水素の需要が大幅に増えると見込まれることから、水素生産に用いる電解槽の部品を提供。

ポルシェ、米電池負極材メーカーに出資

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社ポルシェは4日、米国の電池材料スタートアップ企業グループ14テクノロジーズに資本参加すると発表した。ポルシェは子会社セルフォースを通して高性能電池の内製を計画しており、同電池用の負

ヘンケル、洗剤・ボディケア用品部門統合で2千人削減

化学大手の独ヘンケルは5日、従業員2,000人を削減すると発表した。家庭用洗剤とボディケア用品部門の統合に伴う措置。販売・管理部門を中心に全従業員の約10%を整理する。14年ぶりの大型人員削減となる。 同社は1月、両部門

ユミコアとACC、EVバッテリー用カソードの長期供給契約を締結

ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは4月27日、仏オートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)と電気自動車(EV)用バッテリーのカソード材料の長期供給契約を締結したと発表した。ユミコアがポーランド南西部のニサに持つ生産施設

ウクライナからの輸入品、EUが関税を1年間免除へ

欧州委員会は4月27日、欧州連合(EU)がウクライナからの輸入品への関税を免除することを提案した。ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナに対する支援策の一環で、輸入の数量制限も撤廃する。1年間にわたって実施する方針だ。 関税

BASF―露・ベラルーシ事業の大半を停止―

化学大手の独BASFは4月27日、ロシアとベラルーシの事業を7月初旬までにほぼ停止すると発表した。ウクライナに対するロシアの侵略戦争を受けた措置。新規事業についてはすでに停止しており、停止の対象を既存事業にも拡大する。

BASF―ロシア産ガスの輸入禁止に社長が警鐘―

独化学大手BASFのマルティン・ブルーダーミュラー社長は4月29日の株主総会で、ロシア産天然ガスの輸入禁止措置に踏み切らないよう政府などに強く促した。ロシアへのエネルギー依存から可能な限り早く脱却することを目指すことは重

製造業の原料・部品不足、4月は緩和も中国リスク強まる

原料や部品不足に苦慮する独メーカーの割合が4月は75.0%となり、3月の80.2%から低下したことが、Ifo経済研究所の企業アンケート調査で分かった。ただ、水準自体は依然として極めて高いうえ、大幅改善の見通しも立っていな

ウクライナからの輸入品、EUが関税を1年間免除へ

●免除は全品目が対象、輸入の数量制限も撤廃 ●軍事侵攻で大きな打撃を受けたウクライナ経済の下支えが狙い 欧州委員会は4月27日、欧州連合(EU)がウクライナからの輸入品への関税を免除することを提案した。ロシアの軍事侵攻を

3月輸入物価31%上昇、天然ガスは過去最高の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が4月29日発表した3月の輸入物価指数は前年同月比31.2%増となり、1974年9月以来の大きな上げ幅を記録した。ロシアのウクライナ侵攻(2月24日開始)が反映された格好で、上げ幅は前月の同26.3%から

デクラ―迅速電池検査システムを開発―

技術監査大手の独デクラは4月26日の決算発表で、電池の状態を迅速に検査するシステムを開発したことを明らかにした。競合企業のシステムと異なり、平均わずか15分でチェックが終了するという。スタン・ズルキエヴィッチ社長は、中古