ドイツ経済ニュース

第4四半期GDP、-0.3%に上方修正

ドイツ連邦統計局が2月25日発表した2021年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.3%下回ったものの、速報値(-0.7%)からは0.4ポイント上方修正された。 […]

大企業の供給網監視を義務化、欧州委が法案発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は2月23日、域内で活動する大企業に対して、サプライチェーン(供給網)で人権、環境問題が生じていないかどうかを監視することを義務付ける法案を発表した。対象企業は、サプライヤーが同問題に関する国

欧州委がデータ法案発表、産業データの共有・活用促進へ

欧州連合(EU)の欧州委員会は2月23日、域内で生成されるあらゆる産業分野のデータを企業間や官民間で広く共有し、有効活用するためのルールを定めた「データ法(Data Act)」案を発表した。データへのアクセスと利用を保証

インテル―独にメガファブ建設―

半導体大手の米インテルが独東部のマグデブルク近郊に巨大生産施設(メガファブ)を建設するもようだ。複数の高官の情報として『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が2月25日付で報じた。計画は近日中に発表される予定だが、ウクライ

ボッシュ―半導体工場拡張に2.5億ユーロを追加投資―

自動車部品大手の独ボッシュは2月22日、西南ドイツのロイトリンゲンにある半導体工場に2億5,000万ユーロ強を追加投資すると発表した。世界的な半導体不足に対応する狙い。シュテファン・ハルトゥング社長は「顧客のため、および

フォルクスワーゲン―スペイン電池工場はバレンシア近郊か―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループはスペインに設置予定の車載電池セル工場の候補地を同国南東部に絞り込んだもようだ。現地メディアが報じたもので、バレンシア近郊のサグントに建設するという。同社はメディアの問い合

ダイムラー・トラック―ロシア事業を即時凍結―

商用車大手の独ダイムラー・トラックは2月28日、ロシア事業を即時停止すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置。具体的には、同国商用車最大手カマズとの提携事業をすべて凍結する。ダイムラー・トラックの旧親会社メルセ

EnBW―送電網事業の合弁化を検討―

西南ドイツを拠点とするエネルギー大手EnBWは2月23日、送電網事業を手がける完全子会社トランスネットBWの合弁化を検討すると発表した。再生可能エネルギーをベースとするエネルギー経済の実現に必要な投資資金を確保することが

VWが危機対策本部を設置、ロシアの軍事侵攻で

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のヘルベルト・ディース社長は2月25日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて危機対策本部を設置したことを明らかにした。中東欧は主要市場であるうえ、同社はロシアに工場を持っていることから、影

21年乗用車輸出額10%増加、コロナ禍前比では-8%

ドイツ連邦統計局は2月24日、同国の乗用車貿易統計(暫定値)を発表した。それによると、2021年の乗用車の輸出額は1,176億ユーロ(暫定値)で、前年を9.9%上回ったものの、コロナ禍前の19年比では8.2%減少した。半

最低賃金は月収中央値の48%止まり

ドイツ連邦統計局は2月23日、現在の法定最低賃金(1時間9.82ユーロ)をフルタイム勤務の月収に換算すると1,621ユーロとなることを明らかにした。これは同国の月収中央値の48%に相当する額で、欧州連合(EU)が目指す同

余白一滴

威力を失った魔法のように歴史書のなかに封印されていた出来事が最近、相次いで蘇っているような感覚に囚われている。ひとつはスタグフレーションである。筆者は小学生であった1970年代の前半に経験した。 石油危機が引き金となり、

企業景況感が大幅改善、ウクライナ危機はリスク要因

Ifo経済研究所が22日発表した2月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を2.9ポイント上回る98.9へと大幅に上昇した。同指数の改善は2カ月連続。国と州が新型コロナウイルス感染防止策の緩和に動き出したこと

1月の生産者物価25%上昇、統計開始後最大の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が21日発表した1月の生産者物価指数は前年同月比25.0%増となり、統計を開始した1949年以降で最大の上昇率を記録した。これまでに引き続きエネルギーが全体を最も強く押し上げた。 エネルギーは66.7%上

製造業受注残高が12カ月連続で記録更新

ドイツ連邦統計局が17日発表した12月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を1.5%上回る148.7(暫定値)となり、統計開始(15年1月)後の最高を12カ月連続で更新し

中国が6年連続で最大の貿易相手国に

中国が6年連続でドイツ最大の貿易相手国となったことが、独連邦統計局が18日発表した暫定データで分かった。それによると、ドイツの対中貿易高は昨年2,454億ユーロとなり、前年を15.1%上回った。貿易相手国2位はオランダ(

実質賃金2年連続減少、インフレ響く

ドイツ連邦統計局が16日発表した2021年の実質賃金(暫定値)は前年を0.1%下回った。減少は2年連続。コロナ禍1年目の前年(20年)が操短手当の受給者急増で減少したのに対し、21年は物価高騰の直撃を受けた格好だ。 実質

EU独自の衛星通信網構築へ、米国など域外への依存引き下げ

欧州連合(EU)の欧州委員会は15日、人工衛星を利用したEU独自の通信網の構築に関する規則案を発表した。米国や中国、ロシアを中心に宇宙産業の分野で競争が激化するなか、域外のシステムに依存しない、安全で信頼性の高い衛星通信

EUが中国をWTO提訴、特許巡る訴訟ルールを問題視

欧州連合(EU)の欧州委員会は18日、域内の企業が特許権を行使するため中国国外で訴訟を起こすことを中国が不当に制限しているとして、同国を世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表した。スマートフォンなどに使用される無線通信技

インフィニオン―マレーシアに新工場、20億ユーロ投資―

半導体大手の独インフィニオンは17日、マレーシアのクリム工場内に新たな生産施設を設置すると発表した。車両の電動化や再生可能エネルギー発電の増加を背景に需要が伸びている化合物半導体の生産能力を拡大。電力を調整するパワー半導

ルネサス―車メーカー向け開発支援で独AVLと協業―

ルネサスエレクトロニクスは17日、車両開発・シミュレーションテストの有力企業である独AVLソフトウエア・アンド・ファンクションズと自動車メーカー向けの支援で協業すると発表した。機能安全規格ISO26262に準拠する電子制

フォルクスワーゲン―子会社ポルシェのIPOを検討―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は22日、高級スポーツ車子会社ポルシェAGの新規株式公開(IPO)に向けVWの親会社であるポルシェ・アウトモビール・ホールディングと協議していることを適宜開示情報で明らかにした。交

フォルクスワーゲン―華為技術の自動運転事業買収か―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の自動運転技術事業を買収する方向で数カ月前から交渉しているもようだ。経済誌『マネージャー・マガチン』が交渉に関与する人の情報として報じた

コンチネンタル―会社分割も、筆頭株主シェフラーがカギ―

自動車部品大手の独コンチネンタルが会社分割を検討しているもようだ。経済誌『マネージャー・マガチン』が報じたもので、実行されれば2018年に始まった組織再編は一気に加速することになる。同社は報道内容へのコメントを控えている

アルガイヤー―中国企業に身売りか―

自動車用プレス部品などを製造する独アルガイヤー・グループが中国企業に身売りするもようだ。複数のメディアが報じたもので、ドイツ政府は貿易法上の拒否権を行使せず、すでに取引を承認したという。同社は報道内容へのコメントを控えて

電動車のシェアがやや低下、PHVの失速で

ドイツ連邦陸運局(KBA)が15日発表した電動車(乗用車)の1月の新車登録台数は3万9,823台となり、前年同月(3万6,911台)を7.9%上回った。ただ、乗用車新車登録台数は8.5%増えており、新車全体に占める電動車

21年の電機輸出入高がともに記録更新

独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した同国の2021年の電機製品輸出高は前年比10.2%増の2,246億ユーロと大きく伸びた。19年に記録した過去最高を4.6%上回っており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う落ち込

機械輸出がコロナ禍前の水準をほぼ回復

連邦統計局のデータをもとにドイツ機械工業連盟(VDMA)が18日発表した同国の2021年の機械輸出高は前年比9.8%増の1,794億ユーロとなり、コロナ禍前の水準をほぼ回復した。新規受注が高水準で推移しているうえ、生産の

工作機械業界の21年新規受注、コロナ禍前を凌駕

ドイツ工作機械工業会(VDW)は15日、独業界の2021年の新規受注高が前年を58%上回ったと発表した。コロナ禍1年目の前年は同30%減と大きく落ち込んだが、21年は世界経済の回復で受注が急増。コロナ禍前の19年比でも1

イントラロジスティクス技術業界、21年生産高6%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が17日発表した同国イントラロジスティクス技術業界の2021年の生産高は226億ユーロ(推定値)となり、前年を6%上回った。増加は2年ぶり。マテリアルハンドリング・イントラロジスティクス部会

1月粗鋼生産1.4%減少

独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した1月の粗鋼生産高は前年同月比1.4%減の325万8,000トンとなり、2カ月ぶりに後退した。昨年10月までは8カ月連続で拡大していたが、その後は低迷している。コロナ禍とエネルギーコ

21年の宿泊・飲食業界売上、統計開始後の最低に

ドイツ連邦統計局が21日発表した宿泊・飲食業界の2021年の売上指数(2015年=100)は物価調整後の実質で前年比2.2%減の62.5となり、統計を開始した1994年以降の最低を記録した。減少幅はコロナ禍1年目の前年(

長期病欠社員の勤務復帰措置で最高裁判決

年に6週間以上、病気休業する社員がいる場合、雇用主は本人の同意を得たうえでどうすれば職場に復帰できるかを検討しなければならない。これは第Ⅸ社会法典(SGB)84条2項の第1文に記されたルールで、「職場復帰マネジメント(B

ガス暖房需要が拡大、昨年の新規設置は5%増の65万件に

ドイツの天然ガス業界団体ツゥークンフト・ガスが9日発表した2021年の国内ガス暖房新規設置件数は前年比5%増の65万3,000件となり、過去最高を更新した。同国ではガス暖房の人気が高く、国内4,290万世帯の49.5%が

バイエルがフォースマジュール、除草剤グリホサートで

農薬大手の独バイエルが除草剤「グリホサート」の納入義務を不可抗力で履行できなくなったとして、免責を求めるフォースマジュールを11日付で顧客に通告した。コロナ禍からの急速な経済回復に伴う農薬需給のひっ迫は一段と深刻化しそう

電化製品リサイクル率、20年は86.7%に上昇

ドイツ連邦統計局は11日、電化製品のリサイクル率が2020年は86.7%となり、前年を1.3ポイント上回ったと発表した。回収された電化ごみの重量に対するリサイクルされた重量(修理などを通して機器本来の用途で再利用された分

建材高騰、上げ幅は構造材で77%に

ドイツ連邦統計局は10日、建材の多くの分野で昨年は生産者価格の上昇率が統計を開始した1949年以降の最高を更新したことを明らかにした。原材料不足、物流のひっ迫、国内外の需要拡大が響いたとしている。 上げ幅が最も大きかった

電動キックボードの保険金、平均4000ユーロ弱に

電動キックボードの利用で第三者に発生した損害への保険金支払額が2020年は平均3,850ユーロに上ったことが、独保険協会(GDV)の発表で分かった。原動機付き自転車に匹敵する額という。 ドイツでは電動キックボードの公道走

コロナで陽性となった社員はどうすべきか?

感染力の極めて高い新型コロナウイルスのオミクロン株が流行していることから、感染する同僚や知人が周りで増えているのではなかろうか。では感染した社員はどのような対応を取らなければならないのだろうか。あるいは取れるのだろうか。

アリアンツ―ギリシャ同業を買収―

保険大手の独アリアンツは11日、ギリシャ最大の独立系保険会社ヨーロピアン・リライアンスを2億700万ユーロで買収すると発表した。アリアンツの現地法人アリアンツ・ヘラスは収入保険料(GWP)ベースで国内5位に浮上する。 ア

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