ドイツ政府は20日、2012年の国内総生産(GDP)成長率を従来予測の実質1.8%から同1.0%へと大きく引き下げた。ユーロ危機などドイツ経済を取り巻く環境が悪化したため。2011年については従来予測の2.9%に据え置いた。フィリップ・レスラー経済相は「ドイツは欧州経済の安定の柱と成長エンジンであり続ける」との見方を示した。
\政府によると、失業率は今年が7%、来年が6.7%と改善が続く。また賃上げの効果もあり、世帯の可処分所得は今年が3.2%増、来年も2.9%増となり、2年連続で大きく上昇。内需が成長をけん引する。一方、輸出成長率は今年の7.5%から来年は3.5%へと低下する。
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