ハンブルク港マーケティング協会は17日、同港の今年のコンテナ取扱量を従来予測の1,000万TEU(20フィートコンテナ換算)から900万TEUへと大幅に下方修正した。主要貿易相手国であるロシア、中国との取引が振るわないため。前年実績の970万トンを7%以上、下回ることになる。
今年上半期のコンテナ取扱量は451万TEUで、前年同期を6.8%下回った。全体の3割弱を占める中国が10.9%減の129万TEUに後退。欧米の経済制裁の直撃を受けるロシアは35.9%減の21万TEUと大幅に落ち込んだ。ポーランド向けも34.2%減の13万TEUと振るわない。
ベルギーのアントワープ港は前年同期比9.5%増の480万TEUと好調で、ハンブルク港を抜いて欧州2位に浮上した。トップはこれまで同様、蘭ロッテルダム港で、3.7%増の620万TEUだった。独ブレーメン港は3.5%減の270万TEU。
ハンブルク港のバラ荷取扱量は2,360万トンで、前年同期を12.3%上回った。