ドイツ電力業界の動き

電力消費に占める再生エネの割合、上期は43%に大幅低下

ドイツ国内の電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合が上半期は43%(暫定値)となり、前年同期の51%から8ポイントも低下したことが、独エネルギー水道産業連合会(BDEW)の最新データで分かった。第1四半期に風力が極端

BASF―再生エネ事業参入、洋上風力パークに資本参加―

化学大手の独BASFは24日、スウェーデンのエネルギー大手バッテンフォールがオランダに建設する洋上風力発電パークに資本参加すると発表した。同社が再生エネ事業に参画するのは初めて。炭素中立目標の実現に必要な再生エネを確保す

石炭が再び最大の電源に、風力の急減で

石炭発電が風力発電を抜いて再びドイツ最大の電源になった。連邦統計局のデータによると、1-3月期の国内の石炭発電量は前年同期比26.8%増の399億キロワット時(kWh)へと拡大。これまで1位だった風力は32.4%減の33

MHPとTransnetBW、合弁会社を設立

独高級スポーツカーメーカー、ポルシェのプロセス・ITコンサルティング子会社MHPは6月1日、独電力大手EnBWの高圧送電網運営子会社TransnetBWと同日付で折半出資の合弁会社インテリジェント・エナジー・システム・サ

BASF―脱炭素化に向けエネルギー大手RWEと協業―

化学大手のBASFは21日、エネルギー大手のRWEから再生可能エネルギー電力の供給を受けることで基本合意したと発表した。BASFは生産の脱炭素化に取り組んでおり、化石燃料を再生エネなどに置き換えていく考えだ。同社のマルテ

RWE―米洋上風力発電事業を英社と共同展開へ―

独RWEは20日、再生可能エネルギー子会社RWEリニューアブルズが英送電大手ナショナル・グリッドと米北西部の洋上風力発電プロジェクトを共同展開することで合意したと発表した。コンソーシアムを結成し、まずはニューヨーク州が実

PtL航空機燃料実用化へ、政府と業界団体がロードマップ作成

ドイツの連邦政府と州政府はこのほど、グリーン水素ベースのPtL航空機燃料を実用化するためのロードマップを航空、石油、プラントエンジニアリング業界団体と取り決めた。温室効果ガスの排出削減を図るとともに、PtL燃料生産技術分

CO2低排出ガソリンをボッシュなどが開発、年内発売へ

自動車部品大手の独ボッシュは4月29日、二酸化炭素(CO2)の排出量が従来製品に比べ少ないガソリンを自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、エネルギー大手シェルと共同開発すると発表した。内燃機関車の利用はまだまだ続くことか

電機輸出2カ月ぶり増加、2月は前年同月比+2.6%に

独電気電子工業会(ZVEI)が4月26日に発表した同国の2月の電機製品輸出高は前年同月比2.6%増の172億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大した。1~2月は1月の不振が響き前年同期比1.2%減の341億ユーロへと落ち込んだ

独に水素供給網構築へ、燃料電池車普及に向けニコラなど協業

水素燃料電池トラック製造の米ニコラと提携先の伊イベコ、独天然ガス輸送パイプライン会社OGEの3社は14日、水素インフラをドイツに構築することで基本合意したと発表した。水素補給網を拡充することで、燃料電池トラックの普及を促

独がカナダと脱炭素で協業、水素分野に期待

ドイツ政府とカナダ政府は16日、脱炭素社会の実現に向けて協業することで基本合意した。ペーター・アルトマイヤー独経済相は、「特に水素分野で協業の大きなチャンスがあると思う」と述べた。 両国は2050年までの炭素中立実現に向

グリーン水素で独がサウジと協業へ

ドイツ政府は11日、グリーン水素の分野でサウジアラビアと協業することで基本合意した。ドイツは再生エネ中心のエネルギー構成を実現する戦略の一環でグリーン水素を大量に必要としており、その多くを国外から調達する方針。サウジの太

フリードリヒ・フォーヴェルク―水素経済など見据えIPO―

天然ガス、電力、水素向け輸送インフラの設置事業を手がける独フリードリヒ・フォーヴェルクは8日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。再生可能エネルギーと水素の利用が欧州で拡大することを踏まえ資金を調達。事業の成長を加速さ

原発廃止前倒しで国が4社に補償金

ドイツ政府は5日、国内で原子力発電所を運営する4社に総額24億3,000万ユーロの補償金を支払うことで合意したと発表した。政府は原発稼働期間の延長を約束しておきながら、福島原発事故受けて原発廃止の時期を前倒したことから各

シェル―仮想発電所の独社買収―

英・蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは2月25日、仮想発電所(VPP)運営の有力企業である独ネクスト・クラフトヴェルケを完全買収することで合意したと発表した。シェルは温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロとす

シェル―独で合成ケロシン生産へ―

英蘭系石油大手シェルは2月26日、独西部のヴェッセリングにある製油拠点内に合成ケロシン(航空機燃料)の商業生産施設を建設する方針を明らかにした。ドイツ国内で排出する温室効果ガスを大幅に削減する計画に基づく措置で、同拠点で

独イノジー、ポーランドのEVカーシェアリング事業を終了

再生可能エネルギー大手の独イノジーはこのほど、ポーランドにおける電気自動車(EV)のカーシェアリング事業を3月中旬を以って終了すると発表した。新型コロナ流行で採算がとれなかったためと説明している。 イノジーはBMWの小型

水素インフラ整備に向け法改正

ドイツ政府は10日の閣議で、エネルギー経済法(EnWG)改正案を了承した。水素経済実現の前提となるインフラ整備の枠組みを創出するもので、水素が初めてエネルギーとして取り扱われている。水素のパイプライン輸送を電力や天然ガス

アラール―超急速充電ポイント数を5倍に―

英石油大手BPの独子会社アラールは16日、国内の超高速充電ポイント数を年内に5倍に拡大すると発表した。電動車の需要が急速に伸びていることに対応する。 アラールは現在、国内で展開するスタンド(2,400カ所)の約1%に当た

交通部門の再生エネ使用比率を30年までに28%へ

ドイツ政府は交通セクターで使用するエネルギーに占める再生エネの割合を2030年までに28%へと引き上げるための法案を3日の閣議で了承した。欧州連合(EU)再生可能エネルギー指令(RED II)を国内法に転換するものだが、

EnBW―洋上風力発電の海域をBPと共同確保―

独エネルギー大手EnBWは8日、英石油大手BPと共同で洋上風力発電用の海域を英国で確保したと発表した。国王の公的な不動産を管理するクラウン・エステートが実施した入札で落札に成功した。 アイリッシュ海に2つの海域を確保した

三菱重工業―独グリーン水素プロジェクトに参画―

三菱重工業は22日、同社と蘭石油大手シェルなど4社がドイツ北部のハンブルク州で水素プロジェクトを推進することで基本合意したと発表した。再生可能エネルギー由来の電力を用いて環境に優しいグリーン水素を製造・供給・利用する事業

ハイデルベルガー―電動車充電器の生産能力倍増―

印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンは20日、電動車の家庭用充電器(ウォルボックス)の第2生産ラインをヴィースロッホ-ヴァルドフル工場で稼働させたと発表した。電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(

三菱重工業―独グリーン水素プロジェクトに参画―

三菱重工業は22日、同社と蘭石油大手シェルなど4社がドイツ北部のハンブルク州で水素プロジェクトを推進することで基本合意したと発表した。再生可能エネルギー由来の電力を用いて環境に優しいグリーン水素を製造・供給・利用する事業

三菱重工業―独グリーン水素プロジェクトに参画―

三菱重工業は22日、同社と蘭石油大手シェルなど4社がドイツ北部のハンブルク州で水素プロジェクトを推進することで基本合意したと発表した。再生可能エネルギー由来の電力を用いて環境に優しいグリーン水素を製造・供給・利用する事業

ハイデルベルガー―電動車充電器の生産能力倍増―

印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンは20日、電動車の家庭用充電器(ウォルボックス)の第2生産ラインをヴィースロッホ-ヴァルドフル工場で稼働させたと発表した。電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(

ハイデルベルガー―電動車充電器の生産能力倍増―

印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンは20日、電動車の家庭用充電器(ウォルボックス)の第2生産ラインをヴィースロッホ-ヴァルドフル工場で稼働させたと発表した。電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(

水素経済実現へ、政府がプロジェクト支援に7億ユーロ

ドイツ連邦教育・研究省(BMBF)は13日、環境に優しい「グリーン水素」の実用化に向けて計3件のプロジェクトを支援すると発表した。同国は炭素中立目標の達成に向けて国内で水素経済を実現するとともに、グリーン水素に関連する技

リンデ―世界最大のPEM電解槽建設、22年から水素生産へ―

工業ガス大手のリンデは13日、25メガワット(MW)級プロトン交換膜(PEM)電解槽をドイツ東部のロイナ化学工業団地に建設すると発表した。容量はエネルギー大手のシェルが独西部のラインラント製油所に設置した10MW級のPE

欧州の車両・燃料メーカーが協業、FCトラック普及に向け

商用車大手のダイムラー・トラックや燃料大手のシェルなど欧州5社は15日、燃料電池(FC)トラックの普及促進に向けて協業すると発表した。性能の高いFCトラックを開発しても燃料となる水素の供給網が整備されなければ販売台数が伸

日立製作所―欧州国際送電プロジェクトで通電試験開始―

日立製作所は10日、ドイツとノルウェー間を初めて接続する自励式高圧直流(HVDC)国際連系線プロジェクト(ノルトリンク)でスイス子会社日立ABBパワーグリッドが納入するHVDCシステムの通電試験を開始したと発表した。再生

OMV―独スタンド網を売却―

オーストリア石油・ガス大手のOMV(ウィーン) は14日、ドイツ国内のガソリンスタンド網(計285カ所)を独立系スタンド大手の英EGグループに売却することで合意したと発表した。経営資源を石油化学に絞り込む方針の一環。売却

独洋上LNG基地プロジェクト、需要不足で実現の見通し立たず

エネルギー大手の独ユニパ―は6日、同国北部のヴィルヘルムスハーフェン港に洋上液化天然ガス(LNG)受入基地を設置するプロジェクトがこれまで計画していた形では実現できない見通しを明らかにした。同基地から供給予定の天然ガスに

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