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2014/8/8

クローズアップ

eHighway

この記事の要約

独電機大手シーメンスが開発したハイブリッド・トラック用の架線給電システムのコンセプト。路面電車やトローリーバスのように架線からトラックに電力を供給することにより、一定区間で排ガスによる大気汚染を防止したり、化石燃料への依 […]

独電機大手シーメンスが開発したハイブリッド・トラック用の架線給電システムのコンセプト。路面電車やトローリーバスのように架線からトラックに電力を供給することにより、一定区間で排ガスによる大気汚染を防止したり、化石燃料への依存を低減することができる。

シーメンスはこのほど、米国のカリフォルニア州南海岸大気保全管理区(SCAQMD)から同コンセプトの実証試験を実施する認可を取得した。ロサンゼルス港とロングビーチ港の近郊に全長2マイルの架線を整備する。

両港から約30キロメートル離れた位置に積み替えセンターがあり、現在はこの積み替えセンターと港の間を1日当たり約3万5,000台のトラックが往復している。2035年までにトラックの数は10万台に達するとの予想もある。

シーメンスのeHighwayでは、架線からトラックに電力を供給し、一定区間で電気駆動走行が可能になる。トラックはハイブリッドシステムを搭載するため、架線が整備されていない区間ではディーゼル燃料や圧縮天然ガス(CNG)、電気モーターで走行することができる。

カリフォルニア州のプロジェクトでは、インフラを整備した後、2015年7月から1年間、実証試験を実施する計画。1日当たり最大4台のeHighwayトラックが試験区間を往復する。2016年夏には試験の成果をまとめる予定。

シーメンスはドイツでは、2012年にベルリン北部のグロース・ドルンにある旧軍用空港で1.2キロメートルのeHighwayを整備して試験を実施した経験を持つ。

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