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2012/6/22

一般・技術・その他 (旧)

ユーロNCAP、自動緊急ブレーキアシストシステムも普及を後押し

この記事の要約

欧州で衝突安全テストを実施しているユーロNCAPは13日、このほど実施した自動緊急ブレーキアシストシステム(AEB)に関する調査結果を発表した。それによると、現在、欧州で販売されているモデルの79%は同システムを全く採用 […]

欧州で衝突安全テストを実施しているユーロNCAPは13日、このほど実施した自動緊急ブレーキアシストシステム(AEB)に関する調査結果を発表した。それによると、現在、欧州で販売されているモデルの79%は同システムを全く採用していないという。また、同システムを搭載したモデルをラインアップに持たない自動車メーカーは全体の66%に上ることも分かった。

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自動緊急ブレーキアシストシステム(AEB)は、ドライバーへの警告や、ブレーキ操作の補助、自主的なブレーキ操作により、衝突を回避したり、事故の衝撃を軽減することができる。しかし、今回の調査では、標準装備またはオプションとして同システムを導入しているモデルは高級車や、マツダ「CX-5」、フォード「フォーカス」、ホンダ「シビック」、フォルクスワーゲン「up!」など人気の大衆車にとどまる現状が明らかになった。

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ユーロNCAPは、自動緊急ブレーキシステムの普及が急速に進めば、2020年までに交通事故による死者を半減させたいとする欧州連合(EU)の目標達成はより現実的になると指摘している。このため、ユーロNCAPは2014年から、星の数で評価を示す衝突安全テストに、自動緊急ブレーキシステムの評価も導入することを決定した。

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