米国のハネウェルとデュポンが共同開発したカーエアコン用の新冷媒「R1234yf」の採用を独自動車大手のダイムラーが見合わせていることについて、ハネウェルの関係者が反論している。
\ハネウェルで規制関連業務を担当するティム・ヴィンク氏はこのほど、自動車専門サイト『Autogazette』に掲載されたインタビュー記事(22日付、電子版)の中で、カーエアコン用新冷媒をめぐるダイムラーの問題は同社のモデルの設計に原因があるとの見解を明らかにした。ダイムラーが独自に実施した衝突試験についても、公認されたものではない、と指摘した。
\同氏は「R1234yf」について、燃料性があることは当初から分かっていたが、当該リスクは対応が可能で環境負荷も低く、米国自動車技術会(SAE)に結成した欧州・北米・アジアの大手自動車メーカーによる研究プロジェクトチーム(CRP)は他の冷媒と比較して総合的に「R1234yf」の採用を決めた、と説明。米ゼネラルモーターズの独子会社オペルが先ごろ独技術監査大手のテュフ・ラインラントと実施した衝突試験で「R1234yf」は安全であるとの結論に達したことにも言及した。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ダイムラーの広報担当者はこのような批判に対し、最近のモデルは設計が似ており、ダイムラーに限定した設計上の問題であるとは言えない、と反論。試験方法についても専門家の評価を受けており、これまでに30回以上実施している、と説明している。
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