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2013/4/26

企業情報 - 部品メーカー

コンチテック、2012年は増収増益

この記事の要約

独自動車部品大手コンティネンタルのゴム・プラスチック子会社コンチテックがこのほど発表した2012年通期決算の売上高は37億ユーロとなり、前年に比べ3.6%増加した。営業利益(EBIT)も4億4,200万ユーロと、前年の4 […]

独自動車部品大手コンティネンタルのゴム・プラスチック子会社コンチテックがこのほど発表した2012年通期決算の売上高は37億ユーロとなり、前年に比べ3.6%増加した。営業利益(EBIT)も4億4,200万ユーロと、前年の4億1,700万ユーロを上回った。EBITベースの売上高利益率で11.9%を達成した。

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同社は業績好調について、アジアやブラジル、東欧に早い時点で進出したことが奏功し、現在の欧州市場の低迷を相殺することができたと説明している。米国市場も好調だった。事業好調を受けて昨年年末の従業員数は2万8,210人となり、前年に比べ960人増えた。

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売上高に占めるアジア事業の割合は全体の16%と、前年の13%から増えており、アメリカも17%(前年:13%)に拡大した。ただし、主力市場の西欧は約56%と依然として大きなシェアを占めている。

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■ 産業部門を強化

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コンチテックのハインツゲルハルト・ヴェンテ最高経営責任者(CEO)は独業界紙『オートモビルボッヘ』に対し、自力成長と並行して買収による事業拡大も進める意向を明らかにしている。現在進行中の交渉案件は自動車分野以外の産業分野の方が明らかに多いという。

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同社は新車用の一次部品事業と交換部品も含めた産業事業の売上高の割合を少なくとも同じ割合とし、バランスを取ることを目指している。2011年は一次部品事業の割合が53%であったという。

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ただし、一次部品事業の拡大も進めており、昨年は例えば、米パーカー・ハネフィンから自動車向け空調ホース事業を買収した。非自動車部品分野では、今年の国際産業見本市「ハノーバーメッセ」(4月8~12日)に電動自動車の駆動装置を出展した。

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