独自動車大手のダイムラーは24日、ルーマニア工場で変速機を増産すると発表した。総額で3億ユーロ以上を投資し、同国子会社スター・トランスミッションの生産能力を拡大する。中でも新世代の自動変速機の生産に2億8,000万ユーロ以上を投資する。
\スター・トランスミッションは2011年の設立。現在は従業員約800人がクジルにある工場でメルセデス・ベンツの乗用車に搭載するエンジンや変速機の部品を生産するほか、アフターマーケット市場向けに旧世代の変速機を生産している。
\今回の投資により、クジル近郊のセベシュにある工場を増強し、今年半ばから5速の自動変速機の生産を開始、同製品は販売終了まで生産を継続する。2014年からは現行の前輪用デュアルクラッチトランスミッションを組み立てる。デュアルクラッチトランスミッションはこれまでシュツットガルトの工場のみで生産していた。2016年からは新世代の乗用車向け自動変速機をシュツットガルト（生産・組み立て）とセベシュ（組み立てのみ）で連携して生産する。
\ダイムラーはシュツットガルトのヘーデルフィンゲン工場の生産能力が上限に達しており、拡張の余地もないことから、コスト面で競争力の高いルーマニアでの生産を決めた。
\ダイムラーは成長戦略「メルセデス・ベンツ2020」の中で、メルセデス・ベンツ乗用車の販売を2015年に160万台以上に引き上げ、2020年には販売台数で高級車メーカーのトップに立つことを目指している。
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