独変速機大手のゲトラクは10月28日、中国でデュアルクラッチトランスミッション(DCT)「6DCT250」の生産を開始したと発表した。中国の自動車メーカー、江鈴汽車との合弁会社が江西省の南昌工場でDCTを生産し、中国のクオロスオートモーティブに供給する。
\クオロスは中国の奇瑞汽車とイスラエルの投資ファンドであるイスラエル・コーポレーションが2007年に設立した新興企業。南昌工場で生産したDCTはクオロス初の量産モデル「クオロス3」に搭載される。
\ゲトラクと江鈴汽車は2007年に合弁会社、ゲトラク(江西)トランスミッション(GJT)を設立した。現在、中国に4工場を持つ。南昌に2工場、カン州市(江西省)およびカン州市于都県にそれぞれ1工場があり、乗用車や小型商用車向けの変速機を生産している。クオロスのほか、東風汽車やフォード、吉利汽車、ルノーなどを顧客に持つ。2013年の販売は90万基を超えると見込んでいる。
\ \■ 東風汽車とDCT工場を建設
\ \ゲトラクは10月23日、中国の提携先である東風汽車と共同でデュアルクラッチトランスミッション(DCT)工場の建設を開始した。湖北省の武漢市で2016年から「6DCT150」を生産し、アジアの小型車市場向けに供給する。2014年第4四半期には試験生産を開始する計画。新工場の面積は4万8,000平方メートル。工場のほか、管理業務用オフィスや開発施設も併設している。
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