ボルボ・カーズは17日、運転中のドライバーの状態を検知するセンサーシステムの研究開発を進めていることを明らかにした。
このシステムはダッシュボードに取り付けられたセンサーが、ドライバーがどちらの方向を見ているか、覚醒しているか、頭部の位置や角度などの情報からドライバーの状態を検知し、注意散漫によって車が車線を逸脱したり先行車に接近し過ぎることを防止したり、居眠りしている場合には起こすなど適切な安全対策をとる。ドライバーセンサーはまた、目の動きに従ってライティングを調節したり、ドライバーによってシート位置を調整するといった機能にも活用される。
ドライバーセンサーは、自動運転の分野でカギを握る技術とされる「ドライバー状態推定(Driver State Estimation)」で重要な役割を果たしている。ボルボ・カーズはドライバーセンサーを搭載した試験車両で実験を進めている。また、チャルマース工科大学およびボルボABと共同で、ドライバーの疲労や不注意を検知するための効果的な手法の研究を行っている。