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2014/3/21

企業情報 - 自動車メーカー

VW、ポーランドに新工場・2016年から小型商用車生産

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は18日、VWグループの欧州工場の新しい生産体制について発表した。ポーランドに新工場を建設し2016年から小型商用車「クラフター」の新モデルを生産する。ドイツでは、ハノーバー工場で […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は18日、VWグループの欧州工場の新しい生産体制について発表した。ポーランドに新工場を建設し2016年から小型商用車「クラフター」の新モデルを生産する。ドイツでは、ハノーバー工場で2016年から「ティグアン」を生産するほか、ポルシェ「パナメーラ」の新モデルを2016年からライプチヒ工場で一貫生産する。

ポーランドの新工場は、既存のポズナニ工場から約50キロメートル東に位置するブジェシニャに建設する。ポズナニ工場ではデリバリバン「キャディー」などを生産しており、新工場は商用車ブランドのフォルクスワーゲン・ヌッツファールツォイゲにとってポーランドで2カ所目の工場となる。2014年末に建設を開始し、2016年第4四半期に生産を開始する計画。車体製造や塗装設備、最終組み立てラインを装備した工場になる予定。VWでは新工場の建設により、少なくとも2,300人の新規雇用を創出できると見込んでいる。

「クラフター」は現在、独同業のダイムラーに生産委託しているが、この協力関係を終了することで合意している。現行の生産委託契約が2016年半ばに終了するため、VWはその後、クラフターを自社生産することになる。クラフターはメルセデス・ベンツ「スプリンター」の姉妹車で、ダイムラーは現在、ドイツのルードヴィヒスフェルデとデュッセルドルフの工場で両モデルを生産している。

■ ハノーバー工場で「ティグアン」生産、「パナメーラ」はライプチヒ工場で一貫生産

VWは現在、小型オフロード車「ティグアン」をヴォルフスブルク工場で生産しているが、同モデルの販売好調を受けて、2016年からハノーバー工場でも生産することを決めた。同モデルの生産では、VWグループの新型プラットホーム「MQB」を採用する。

また、ポルシェ「パナメーラ」はこれまで、ハノーバー工場で車体を生産し、ライプチヒ工場で最終組み立てを行っていたが、2016年からはライプチヒ工場で車体製造から塗装、最終組み立てまで一貫生産する。

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