フィアット・クライスラーは12日、イタリア南部のメルフィ工場で人員を増強すると発表した。新型車のジープ「レネゲード」とフィアット「500X」の販売が好調に推移していることを受けた措置で、一時帰休を解除するほか、新たに1,000人を雇用する。
メルフィ工場では従業員5,418人に対して実施していた一時帰休を終了するとともに、新たに1,000人を採用する。さらに、カッシーノ工場とポミリアーノ・ダルコ工場から350人を受け入れる。これにより、メルフィ工場はフル稼働体制での生産が可能になる。
昨年9月に発売されたレネゲードは12月にイタリアの新車販売台数で上位10車種にランクインしたほか、500Xは店頭展示の開始が数週間先なのにもかかわらず、すでに1,500台の予約注文が入っているという。
フィアット・クライスラーは新型車の生産のためメルフィ工場に10億ユーロ超と投資して最新技術を導入しており、同工場は世界最先端の自動車組み立て工場になったとしている。
