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2015/8/21

企業情報 - 部品メーカー

独マン・ウント・フンメル、米アフィニアのフィルター事業を買収

この記事の要約

独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメル(M+H)は17日、米アフィニア・グループからフィルター事業を買収することで合意したと発表した。ただし、南米事業は取引の対象外とする。 取引額についての詳細は公表して […]

独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメル(M+H)は17日、米アフィニア・グループからフィルター事業を買収することで合意したと発表した。ただし、南米事業は取引の対象外とする。

取引額についての詳細は公表していないが、今回の事業買収によりM+Hの売上高は約10億ドル(約9億ユーロ)拡大し、両社合わせた従業員数は2万人になるという。M+Hの2014年の売上高は約28億ユーロであることから、買収後の売上高は約37億ユーロとなる。

アフィニアは「Wix」や「Filtron」のブランド名で知られており、アフターマーケット用のオイルフィルターや燃料フィルター、油圧フィルター、冷却材フィルターを得意とする。これに対し、M+Hは、自動車や産業分野向けに一次部品(オリジナル)用とアフターマーケット用のフィルターを供給している。

M+Hによると、両社の事業は補完効果が高く、M+Hは今後、オンロード、オフロード、産業向けに幅広いフィルター製品を提供できるようになる。特に今回の買収では、油圧フィルター市場と米国の大型車両市場へのアクセスが大きな魅力であるという。

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、アフィニアは米国市場のほか、東欧とロシア市場にも強いという。

自動車部品メーカーでは、独ZFフリードリヒスハーフェンが米同業TRWオートモーティブを、カナダのマグナ・インターナショナルが独変速機大手ゲトラクを買収するなど、業界再編の動きが活発化している。

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