独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは10日、米自動車大手のクライスラー・グループから8速自動変速機(AT)「8HP」を受注したと発表した。両社はさらに、2013年からクライスラーが同8速ATをライセンス生産することでも合意した。
\ZFはクライスラー向けの8速ATを当初、ドイツのザールブリュッケン工場で生産し輸出する。将来は北米に工場を建設して現地生産し、クライスラーやその他の顧客にも供給する計画だ。
\米国では自動車市場が回復基調にあるほか、クライスラーなどが次世代モデルの投入を計画していることから、ZFは米国で今後、事業拡大の好機があると見込んでいる。同国で環境意識が高まっていることも、燃費改善に寄与する駆動装置の需要拡大の追い風になるとみている。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ZFは米国にすでに15の工場を持つ。8速ATは2009年半ばから量産を開始、BMWの上級セダン「760i」などに採用されている。今年は20万基を生産する計画という。
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