2010/1/4

環境・通信・その他

「.eu」の現地語表記ドメイン登録開始、域内全公用語の利用可能に

この記事の要約

欧州独自のトップレベルドメイン(TLD)「.eu」の現地語表記によるドメイン登録が昨年末にスタートした。これまではアルファニューメリック(A~Zの英字26字、0~9の数字、-、+、/、*、$などの記号)による表記以外には […]

欧州独自のトップレベルドメイン(TLD)「.eu」の現地語表記によるドメイン登録が昨年末にスタートした。これまではアルファニューメリック(A~Zの英字26字、0~9の数字、-、+、/、*、$などの記号)による表記以外には対応していなかったが、今後はEU域内で使用されている23の公用語のすべての文字が使用できるようになり、「(ギリシャ文字).eu」「(キリル文字).eu」といったドメイン名の登録が可能になる。

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欧州委員会のレディング委員(情報社会担当)は「EU域内のインターネットユーザーの多くはa~zのラテン文字とは別の文字を使用しており、母国語の表記をドメイン名に使いたいと考えている。『.eu』が国際化ドメイン名(IDN)となったことで、多言語・多文化な欧州の一般市民および企業の要請に対応することができる」と強調している。

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「.eu」は欧州企業がEUブランドを前面に出して事業を優位に展開することを狙って2006年4月に導入された。「.eu」の登録件数は累計300万件を超え、世界で9番目、欧州ではドイツの国別ドメイン「de.」、英国の「.uk」、オランダの「nl.」についで4番目に登録数の多いTLDとなった。国別の登録件数はドイツがトップで全体の約3分の1を占め、以下オランダ、英国、フランスを続いている。多言語によるドメイン名の表記が可能になったことで、今後はローマ字以外の文字が使用されているEU諸国で「.eu」の登録件数が増えると予想されている。

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