2010/1/4

欧州ビジネスウオッチ

ロンドン証取、ターコイズ買収で合意

この記事の要約

ロンドン証券取引所(LSE)は12月21日、欧州の電子取引所ターコイズを買収することで合意したと発表した。LSEは株式の60%を取得して、ターコイズの取引システムを自社の新システム「バイカル」と統合し、汎欧州の株式取引を […]

ロンドン証券取引所(LSE)は12月21日、欧州の電子取引所ターコイズを買収することで合意したと発表した。LSEは株式の60%を取得して、ターコイズの取引システムを自社の新システム「バイカル」と統合し、汎欧州の株式取引を手がける合弁事業を立ち上げる。

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ターコイズはEUで2007年に「取引所外取引」が解禁されたのを機に、ドイツ銀行、BNPパリバ、クレディ・スイス、ゴールドマン・サックスなど欧米の9金融機関が2008年9月に共同で設立した取引所。欧州15カ国の株式を扱う。

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ターコイズは既存の取引所に対抗し、安い手数料で取引を増やしてきたが、赤字となっている。出資した金融機関に金融危機でてこ入れの余裕がない中、ターコイズに顧客を奪われていたLSEが買収に動き、昨年10月に買収に向けた独占交渉に入っていた。

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