2010/1/18

総合 –EUウオッチャー

ドイツの09年GDPは5%減、戦後最悪のマイナス成長に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が13日発表した2009年の同国の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年比5%減となり、前年の1.3%増から悪化した。ドイツがマイナス成長となるのは2003年以来。マイナス幅は第1次石油ショック後の197 […]

ドイツ連邦統計局が13日発表した2009年の同国の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年比5%減となり、前年の1.3%増から悪化した。ドイツがマイナス成長となるのは2003年以来。マイナス幅は第1次石油ショック後の1975年に旧西独で記録した0.9%を大きく上回り、第2次大戦後の最高記録を更新した。

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財政赤字の対GDP比率は3.2%に達し、EUの財政規律で上限となっている同3.0%を4年ぶりに超過した。

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独GDPは09年4-6月期に前期比0.4%増となり、5四半期ぶりにプラス成長を記録。成長率は7-9月期に0.7%まで持ち直した。しかし、通年では大幅なマイナス成長となった。とくに輸出が14.7%減、設備投資が20%減と大きく落ち込んだ。輸出が前年を割り込むのは1993年以来16年ぶり。一方、個人消費は新車買い替え補助金制度が追い風となり、0.4%増となった。

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