2010/8/2

環境・通信・その他

EUが日本の死刑執行に遺憾の意、執行停止と死刑廃止求める

この記事の要約

アシュトンEU外相(外交安全保障上級代表)は7月28日、日本で死刑囚2人の刑が執行されたことに対して声明を発表し、深い遺憾の意を表明するとともに死刑制度の廃止を呼びかけた。ただ、千葉法相が死刑制度の存続を含めて議論する勉 […]

アシュトンEU外相(外交安全保障上級代表)は7月28日、日本で死刑囚2人の刑が執行されたことに対して声明を発表し、深い遺憾の意を表明するとともに死刑制度の廃止を呼びかけた。ただ、千葉法相が死刑制度の存続を含めて議論する勉強会の設置を決め、国民的議論を促進させようとする努力に対しては評価した。

\

声明では、「EUはいかなる場合でも、いかなる状況においても死刑には反対し、一貫して死刑制度の全面的な廃止を求めている。死刑は残酷で非人間的であり、人間の尊厳を守るためには廃止が不可欠とEUは考える」と強調している。

\

日本での死刑執行は、昨年7月に3人に対して行われて以来のことで、EUはこれまでも折に触れて日本政府に対して刑執行の凍結と死刑制度の廃止を求めてきた。先進工業国の中で日本は米国と並んで死刑制度を維持しているが、アシュトン氏は「国連総会で採択された死刑執行の一時停止を求める決議案に従って、世界中の3分の2以上の国が死刑を廃止するか執行を停止している」と指摘している。

\