2011/2/21

産業・貿易

EUが飼料用穀物の関税撤廃、需給ひっ迫で6月末まで

この記事の要約

EUは17日、食料価格高騰による穀物市場の需給ひっ迫に対応するため、飼料用穀物の輸入関税を一時的に撤廃すると発表した。今年6月末まで実施する。\ 対象となるのは低中級軟質小麦と飼料用大麦。現在は軟質小麦に12ユーロ/トン […]

EUは17日、食料価格高騰による穀物市場の需給ひっ迫に対応するため、飼料用穀物の輸入関税を一時的に撤廃すると発表した。今年6月末まで実施する。

\

対象となるのは低中級軟質小麦と飼料用大麦。現在は軟質小麦に12ユーロ/トン、飼料用大麦に同16トンの関税をかけているが、輸入割り当ての枠内に限り関税をゼロにする。

\

穀物の高騰、供給不足を憂慮する欧州委員会は、域外からの輸入を促進して安定供給を図るため、10日に飼料用穀物の関税一時撤廃を提案。17日に加盟国の承認を得た。すでにEUは、パスタ、パンなどに使われるデュラム小麦、トウモロコシ、ライ麦、ソルガム(モロコシ)の関税が撤廃済みだ。

\