2011/7/11

欧州ビジネスウオッチ

ネスレ、中国食品大手買収へ交渉

この記事の要約

スイスの食品大手ネスレが中国の同業・徐福記国際集団を買収する方向で交渉していることが4日分かった。ネスレは売上高に占める新興国事業の割合を2020年までに現在の38%から45%に引き上げる計画を打ち出しており、徐福記もそ […]

スイスの食品大手ネスレが中国の同業・徐福記国際集団を買収する方向で交渉していることが4日分かった。ネスレは売上高に占める新興国事業の割合を2020年までに現在の38%から45%に引き上げる計画を打ち出しており、徐福記もその一環で買収したい考え。交渉は予備段階にあるほか、買収には中国当局の承認が必要なため、取引は成立しない可能性もある。

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徐福記は19年前に設立された企業で、クッキーやグミなどの菓子を製造している。2010年6月通期の売上高は43億元。シンガポール市場に株式を上場しており、時価総額は32億シンガポールドル(約18億ユーロ)に上る。ネスレは同社の買収により、製品の種類を増やすとともに、中国の販売網も強化できる。

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