2011/9/19

産業・貿易

操縦士の60歳定年制は年齢差別、欧州裁がルフトハンザ敗訴の判決

この記事の要約

独ルフトハンザ航空がパイロットに60歳定年制を導入しているのは不当として、同社のパイロットが訴えている問題で、欧州司法裁判所は13日、同制度は雇用における年齢差別に当たるとして、原告勝訴の判決を下した。\ ドイツの法令及 […]

独ルフトハンザ航空がパイロットに60歳定年制を導入しているのは不当として、同社のパイロットが訴えている問題で、欧州司法裁判所は13日、同制度は雇用における年齢差別に当たるとして、原告勝訴の判決を下した。

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ドイツの法令及びEU法では、60~64歳のパイロットについて、同年齢以下のパイロットと組むことを条件に乗務を認めている。しかし、ルフトハンザでは労働協約で、60歳に達したパイロットの乗務を全面的に禁止している。同社の3人のパイロットは、これを不当として独連邦労働裁判所に提訴。同裁判所は欧州司法裁に判断を求めていた。

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欧州司法裁の裁判官は、60歳以上のパイロットの乗務に何らかの制限を付けるのは妥当だが、全面的な禁止は年齢差別に当たり、「空の安全を守るために必要な範囲を超えている」として、原告側の主張を支持した。

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