2012/1/16

総合 –EUウオッチャー

11年の独GDP伸び率は3%、10-12月はマイナスに

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11日発表した2011年の同国の国内総生産(GDP)の実質伸び率(速報値)は3%となり、前年の3.6%から縮小したものの堅調を維持した。ただ、伸びの大部分は上期に記録したもので、10-12月期はユーロ圏 […]

ドイツ連邦統計局が11日発表した2011年の同国の国内総生産(GDP)の実質伸び率(速報値)は3%となり、前年の3.6%から縮小したものの堅調を維持した。ただ、伸びの大部分は上期に記録したもので、10-12月期はユーロ圏の信用不安などの影響で0.25%程度のマイナス成長に転落。今年1-3月期も落ち込むのは必至で、景気後退局面に突入するのが避けられない見通しとなった。

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昨年は内需が好調で、GDPの約3分の2を占める個人消費が1.5%増と過去5年で最大の伸びを記録。設備投資も8.3%増と大幅に拡大した。輸出は8.2%増だったが、上げ幅は前年の13.7%を大きく下回った。

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一方、同年の財政赤字はGDP比1%。赤字幅は前年の4.3%から大幅に縮小し、EUの財政規律で上限となっている3%を下回った。赤字が許容範囲内に収まったのは3年ぶり。

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独連邦銀行は、今年のGDPが0.6%増に減速すると予想している。

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