2012/5/7

総合 –EUウオッチャー

ギニアビサウ軍幹部にEUが制裁、地域の安定化を支援

この記事の要約

EUは3日、政情不安が続く西アフリカのギニアビサウの軍幹部ら6人に対し、資産凍結とEU渡航禁止の制裁を科すことを決定した。対象者には、今年4月に同国で発生したクーデターの首謀者とみられるアントニオ・インジャイ陸軍参謀長が […]

EUは3日、政情不安が続く西アフリカのギニアビサウの軍幹部ら6人に対し、資産凍結とEU渡航禁止の制裁を科すことを決定した。対象者には、今年4月に同国で発生したクーデターの首謀者とみられるアントニオ・インジャイ陸軍参謀長が含まれる。国内の平和と安全、安定を脅かしていることが、制裁の主な理由だ。

\

アフリカ15カ国で組織する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は先月末、ギニアビサウの軍幹部に制裁を科しており、今回のEUの措置はそれに歩調を合わせたもの。アシュトン外交安全保障上級代表はクーデターを強く非難するとともに、同国の憲法秩序の速やかな回復を求めている。

\

ギニアビサウは南米から欧州に向けて密輸されるコカインなどの中継地として利用されており、EUとECOWASは状況の改善に向けて協力している。1974年にポルトガルから独立して以降、同国ではクーデターが相次ぐなど、長期間にわたり混乱が続いている。

\