2012/5/7

欧州ビジネスウオッチ

ルノー・日産連合、露アフトワズ買収

この記事の要約

仏自動車大手のルノーは3日、同社と日産自動車の連合がロシア自動車最大手アフトワズを買収することで合意したと発表した。ロシア政府系企業と設立する合弁会社を通じてアフトワズ株式の過半数を取得し、経営権を握る。2014年までの […]

仏自動車大手のルノーは3日、同社と日産自動車の連合がロシア自動車最大手アフトワズを買収することで合意したと発表した。ロシア政府系企業と設立する合弁会社を通じてアフトワズ株式の過半数を取得し、経営権を握る。2014年までの買収手続き完了を目指す。

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現在アフトワズに25%を出資しているルノー・日産連合は、ロシア政府系ロシアン・テクノロジーズと合弁会社を設立。同社がアフトワズ株式の74.5%を握る。ルノー・日産連合は合弁会社の株式67.13%を保有する。ルノーは3億ドル、日産は4億5,000万ドルを出資する。

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アフトワズは「ラーダ」で知られる国内最大の自動車メーカーだが、同国では所得水準上昇に伴って高価な外国車の需要が急増し、苦戦している。2008年にルノー・日産連合からの出資を受け入れ、巻き返しを図ってきたが、厳しい状況が続いていることから、同連合の傘下に入ることを決めた。

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ルノー・日産連合はアフトワズ買収によってロシアでの事業基盤を大幅に強化するとともに、販売台数で世界3位に浮上する。

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