2013/9/9

欧州ビジネスウオッチ

ノキア、携帯端末事業をマイクロソフトに売却

この記事の要約

フィンランド通信機器大手のノキアは3日、携帯端末事業を米マイクロソフトに売却すると発表した。取引金額は54億4,000万ユーロ。当局の承認を経て取引が成立すると、同社の事業規模は半分に縮小する。今後は経営資源をネットワー […]

フィンランド通信機器大手のノキアは3日、携帯端末事業を米マイクロソフトに売却すると発表した。取引金額は54億4,000万ユーロ。当局の承認を経て取引が成立すると、同社の事業規模は半分に縮小する。今後は経営資源をネットワーク機器分野に絞り込む意向だ。

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ノキアは携帯電話市場で長年、トップの地位を保持してきた。だが、アップルのスマートフォン「iPhone」が登場するとシェアがじりじりと後退。その後、スマートフォンで巻き返しを図ったが成果を上げることができなかったため、これまでスマートフォン事業で提携しきたマイクロソフトに携帯端末事業を売却する。

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マイクロソフトもパソコン需要がスマートフォン、タブレットPCに食われたことから、市場での影響力が低下している。検索エンジン大手グーグルは携帯電話機大手モトローラの買収を通してスマートフォン事業を強化しており、マイクロソフトもこれに追随した格好だ。

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