2013/12/9

欧州ビジネスウオッチ

GMの「シボレー」、欧州販売打ち切り

この記事の要約

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は5日、傘下の「シボレー」ブランドの欧州での販売を2015年末で打ち切ると発表した。販売不振に加えて、姉妹ブランドの「オペル」、「ボクソール」と競合しているためで、今後はオペル、ボ […]

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は5日、傘下の「シボレー」ブランドの欧州での販売を2015年末で打ち切ると発表した。販売不振に加えて、姉妹ブランドの「オペル」、「ボクソール」と競合しているためで、今後はオペル、ボクソールに経営資源を集中する。

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GMはシボレー車を主に韓国で生産しており、2005年に大衆車として欧州に再投入した。しかし、競合する韓国の現代自動車、仏ルノー、独フォルクスワーゲン(VW)などに押されて販売が低迷。さらに、同じ大衆車でありながら価格がやや高いオペル、ボクソールから顧客が流出するという問題も抱えていた。

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今後は欧州で、オペル、ボクソールのほか、根強い人気を持つ「コルベット」を販売するにとどめる。また、数年後に高級ブランド「キャデラック」を投入する計画だ。

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GMによると、シボレーの欧州撤退に伴い、最大10億ドルの特別費用が生じる見込みという。

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