2013/12/9

欧州ビジネスウオッチ

仏BNPパリバ、ポーランド銀を買収

この記事の要約

仏最大手銀行BNPパリバは5日、オランダ大手銀行ラボバンクからポーランド部門のBGZを買収することで合意したと発表した。買収額は10億ユーロ。これによって大きな収益が見込めるポーランド市場での基盤を強化する。\ BGZは […]

仏最大手銀行BNPパリバは5日、オランダ大手銀行ラボバンクからポーランド部門のBGZを買収することで合意したと発表した。買収額は10億ユーロ。これによって大きな収益が見込めるポーランド市場での基盤を強化する。

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BGZは資産総額で国内11位の銀行。農業、地方のインフラ整備への貸付けを中核事業とし、約400支店を展開している。BNPパリバは同行の株式98.5%を取得し、ポーランド子会社のBNPパリバ・ポルスカと統合する。

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BNPパリバはユーロ圏の債務危機で打撃を受け、それまで積極的に進めていた買収を凍結した。しかし、ここにきて経営が大きく改善し、財務の健全性でユーロ圏有数の銀行となっている。これを受けて、11月にベルギー部門であるBNPパリバ・フォルティスの残る株式25%を取得し、全額出資子会社とすることを決めていた。

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ポーランドでは銀行の再編が進んでおり、スペイン最大手銀行のバンコ・サンタンデールは今年初めに大手銀行バンク・ザホドニを買収。6月にはPKOバンク・ポルスキがノルデア銀行(スウェーデン)のポーランド事業を買収することで合意していた。

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BNPパリバは高い経済成長を背景に好調なポーランド銀行市場での収益拡大に向けて、BGZの買収を決めた。BGZをめぐっては、サンタンデールと伊ウニクレディトも買収を狙っていたとされる。

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