2014/2/24

産業・貿易

1月のEU新車販売5.5%増、5カ月連続で拡大

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(マルタを除く27カ国)の1月の新車販売(登録)台数は93万5,640台となり、前年同月から5.5%増加した。販売増加は5カ月連続で、冷え込んでいた自動車市場の復調が本格化 […]

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(マルタを除く27カ国)の1月の新車販売(登録)台数は93万5,640台となり、前年同月から5.5%増加した。販売増加は5カ月連続で、冷え込んでいた自動車市場の復調が本格化してきた。(表参照)

27カ国で販売が前年同月を下回ったのはオランダ、ベルギー、エストニア、キプロスの4カ国だけ。主要市場ではドイツが7.2%、フランスが0.5%、イタリアが3.2%、英国とスペインが7.6%の幅で伸びた。債務危機に見舞われた国も、アイルランドが32.8%増となったほか、ポルトガルが31.8%増、ギリシャが15.4%増と急回復している。

欧米の主要メーカーでは、米ゼネラル・モーターズ(GM)、伊フィアット、独ダイムラーを除いて増加。とくに仏ルノーは低価格戦略車ダチアの販売が好調で、13.4%増と大きく伸びた。最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は8.9%増だった。

日本勢はトヨタが16.8%増、マツダが34.9%増、スズキが8.2%増、三菱が12.5%増と好調。日産、ホンダは苦戦を強いられた。

ACEAでは今回の統計から、昨年7月にEU加盟国となったクロアチアのデータを取り入れた。EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は5.2%増の96万7,778台だった。