2014/3/17

競争法

米社のスペイン食品缶メーカー買収、条件付きで承認

この記事の要約

欧州委員会は14日、米包装材メーカーのクラウン・ホールディングスがスペインの食品用缶メーカー、ミビサを買収する計画を条件付きで承認したと発表した。クラウンは欧州内の一部を売却することを求められる。 ミビサはスペイン最大の […]

欧州委員会は14日、米包装材メーカーのクラウン・ホールディングスがスペインの食品用缶メーカー、ミビサを買収する計画を条件付きで承認したと発表した。クラウンは欧州内の一部を売却することを求められる。

ミビサはスペイン最大の食品缶メーカーで、昨年の売上高は5億5,000万ユーロ。国内のほかオランダ、モロッコなどに生産拠点を持つ。クラウンは昨年10月、同社を12億ユーロで買収することで合意していた。

欧州委は同買収について、クラウンがベルギー、ルクセンブルク、オランダ、フランス、スペイン、ポルトガルの食品缶市場で大きなシェアを握ることから、競争上の問題があるとして難色を示していた。これに対してクラウンが、同社がスペインで運営する缶工場と、ミビサのオランダ工場を手放すことを申し出たことから、その実施を条件に買収を認可した。