2014/3/17

環境・通信・その他

12年のEU再可エネ利用率は14%、長期目標達成が視野に

この記事の要約

EUで再生可能エネルギーの利用が拡大している。EU統計局ユーロスタットが10日発表した最新統計によると、域内28カ国の2012年のエネルギー消費に占める再可エネの割合は平均14.1%となり、前年の12%から2.1ポイント […]

EUで再生可能エネルギーの利用が拡大している。EU統計局ユーロスタットが10日発表した最新統計によると、域内28カ国の2012年のエネルギー消費に占める再可エネの割合は平均14.1%となり、前年の12%から2.1ポイント上昇。同統計が開始された2004年の8.3%から大幅に拡大し、EUが定めた目標を達成できそうなペースで利用拡大が進んでいる。(表参照)

EUでは加盟国ごとに、各国の再可エネ利用状況や経済力などに基づいて、2020年までの再可エネ利用比率の目標を設定。同比率を2020年までに平均20%まで引き上げることを目指している。

12年の利用率は、スウェーデンが51%で最高だった。ラトビアが35.8%、フィンランドが34.3%、オーストリアが32.1%で続く。最低はマルタの1.4%。主要国では英国が4.2%、オランダが4.5%と低水準にとどまっている。

28カ国のうちスウェーデン、ブルガリア、エストニアの3カ国が20年の目標を達成済み。デンマーク、オーストリアなどが目標達成に近づいている。●