2014/6/25

チェコ・スロバキア

チェコEPH、投資会社PPFから自社株取得

この記事の要約

チェコのエネルギー産業ホールディング(EPH)は同国の投資会社PPFから自社株40%を買収する。取得した株式はすぐに消却し、既存株主の出資比率を引き上げる。EPFとPPFが19日、明らかにした。 今回の取引によりEPH株 […]

チェコのエネルギー産業ホールディング(EPH)は同国の投資会社PPFから自社株40%を買収する。取得した株式はすぐに消却し、既存株主の出資比率を引き上げる。EPFとPPFが19日、明らかにした。

今回の取引によりEPH株主の出資比率はEPHのクルジェティンスキー社長が37%、投資会社J&Tを率いるトゥカーチ副社長が37%、J&Tが26%となる。買収額は明らかにされていないが、現地メディアによると11億ユーロ前後に上ったもよう。

EPHはロシア産天然ガスの欧州向け輸送で重要な役割を果たすスロバキアのSPPインフラストラクチャー(SPP-I)を経営する。また、ドイツ、ポーランド、チェコに石炭鉱山、発電所、熱供給プラントを保有する。現時点で最新の2012年決算は売上高が1,150億コルナで、営業利益(EBITDA)327億コルナ(16億2,000万米ドル)を計上した。

PPFはチェコ実業家ペトル・ケルナー氏の投資会社。東欧やアジアで事業を展開しており、今年1月にはスペインの移動通信大手テレフォニカからチェコ子会社を25億ユーロで買収した。