2014/6/25

チェコ・スロバキア

米アマゾン、ブルノ投資計画の中止を正式決定

この記事の要約

米流通大手アマゾンは20日、チェコ・ブルノにおける物流センター設置計画の中止を最終決定したと発表した。中東欧で立地する方針には変更がなく、チェコを含め、他の候補地を検討する方針だ。 アマゾンはすでに、ブルノへの投資を決定 […]

米流通大手アマゾンは20日、チェコ・ブルノにおける物流センター設置計画の中止を最終決定したと発表した。中東欧で立地する方針には変更がなく、チェコを含め、他の候補地を検討する方針だ。

アマゾンはすでに、ブルノへの投資を決定していた。しかし、市議会が3度にわたり用地売却案を否決したため、4月初めに計画中止を発表した。ソボトカ首相とムラデク通産相の要請と市議会の用地売却案可決を受けて計画を再検討していたが、今回、正式に取りやめることを決めた。

一方、プラハ近郊のドブロヴィツでは物流センター計画が順調に進展し、アマゾンから開発を請け負ったパナットーニが現地行政当局と開発条件で合意した。これには◇来年末までの周回道路整備◇浄水設備の近代化◇年100万コルナ(4万ユーロ)を自治体に納付◇高齢者・子ども向けに年50万コルナを寄付――などが含まれている。

物流センター(面積:9,500平方メートル)の着工は、建設許可が下りる8月下旬となる見通し。