2015/5/6

ロシア

ロスネフチ、税還付訴訟で政府に圧力か

この記事の要約

ロスネフチの子会社が600億ルーブル(11億米ドル)もの税還付を求めて、連邦エネルギー省及び連邦地下資源利用庁(ロスネドラ)を相手に訴訟を起こした。ロスネフチとやはり同社の子会社であるRNホールディングも同じようなケース […]

ロスネフチの子会社が600億ルーブル(11億米ドル)もの税還付を求めて、連邦エネルギー省及び連邦地下資源利用庁(ロスネドラ)を相手に訴訟を起こした。ロスネフチとやはり同社の子会社であるRNホールディングも同じようなケースで両省庁を提訴しており、この動きが政府支援を求めるロスネフチのロビー活動と関連しているとの憶測が浮上している。

今回、提訴したのはロスネフチがほぼ100%を出資するヴェルフネチョンスク・ネフチガスだ。28日付のインタファクス通信によると、東シベリア・ヴェルフネチョン油田からの原油輸出に関連して2011~13年に納めた輸出税の還付を申請したが却下されたため、法的手段に訴えた。減税措置の適用に関する事務手続きの要・不要が具体的な争点となっているもようだ。

ロスネフチはかねてから、欧米制裁や原油安による資金不足を乗り切るため、政府に1兆3,000億ルーブル(250億ドル)の支援を働きかけている。(1RUB=2.32JPY)