2015/5/20

自動車

在スロバキア自部品メーカー、今年の増産と増収を予想

この記事の要約

スロバキアに拠点を置く自動車部品メーカーの多くが、今年の増産と増収を見込んでいる。コンサルティング大手のプライスウォーターハウス・クーパース(PwC)が先ごろ明らかにした。 PwCがスロバキア自動車研究所(SAI)、スロ […]

スロバキアに拠点を置く自動車部品メーカーの多くが、今年の増産と増収を見込んでいる。コンサルティング大手のプライスウォーターハウス・クーパース(PwC)が先ごろ明らかにした。

PwCがスロバキア自動車研究所(SAI)、スロバキア自動車工業会(ZAP)と共同で行った調査リポートによると、回答した企業の61%が生産増と売上増を予想した。同国の自動車生産は2010年以降、毎年順調に増加。13年には98万台に達して100万台の大台に迫る勢いを見せている。このため部品メーカー各社も需要の増加傾向が続くものとみている。

同調査は今年3月から4月にかけて行われた。回答を寄せた50を超える部品メーカーのうち今年業績が悪化すると答えた企業の割合は14%に過ぎなかった。また昨年従業員数を増やした企業は約50%、今年増員を予定しているのは43%だった。

当面の課題として、回答した企業の78%が熟練労働者の不足を挙げた。教育と職業訓練を並行して行うデュアルシステム型の人材開発制度に参加する意向を示した企業の数は約半数に達した。

スロバキアは新しい職業訓練システムの導入に積極的で、欧州連合(EU)と協力してデュアルシステムの導入を推進するなどしている。